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国公労連速報 2007年3月27日《No.1813》
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【憲法改悪阻止闘争ニュース No.25】
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◆与党 国民投票法「修正案」を提出 公務員の運動規制はそのままに
憲法9条改悪と地続きの国民投票法案(改憲手続き法案)をめぐって、国会はきわめて緊迫した情勢を迎えています。
自民・公明両党は3月26日、改憲手続き法案の「修正案」について合意しました。公務員の地位を利用した投票運動については、新たな刑事罰は設けないものの、既存の行政処分を適用するとしています。
27日、自民党は与党「修正」案について総務会で了承し、同日、国会へ公明党と共同提出しました。
「修正案」は、公務員の運動規制のほかに、(1)投票権者は18歳以上とし、選挙権年齢が18歳に引き下げられるまでは20歳以上、(2)白票は無効票とし、有効投票総数の過半数の賛成で成立、(3)衆参両院に設置する「憲法審査会」では憲法改正原案の審査や提出は公布後3年間行わない――などが柱になっており、改憲手続き法案の不公平で非民主的な本質にはいっさい手がつけられていません。
◇28日に、大阪・新潟で地方公聴会
新聞報道によると、与党は「修正案」に対する民主党の賛成が得られなくても、いっせい地方選挙の前半戦が終わった4月13日に衆院本会議での採決しようとしています。そのため、採決の前提となる地方公聴会を3月28日には新潟と大阪で、二回目の中央公聴会も4月5日に設定し、なんとしても今国会での成立を強行する構えです。
「9条守れ!戦争する国づくりは許さない」という草の根の世論と運動を急速に広げ、改憲手続き法案を廃案に追い込みましょう。
◆全労連が、全政党と憲法特別委員に質問送る
全労連は3月23日、衆院憲法調査特別委員会委員と各政党に対して「改憲のための『国民投票法案』にかかわって」と題した「質問書」を送りました。
質問書では、全労連は改憲手続き法案が現行の憲法、とりわけ9条に焦点をおいた改憲の動きを加速させるものであると指摘。9条をはじめとする憲法の先駆性、9条が果たしてきた国際平和のための積極的な意義などをふまえれば、改憲のための国民投票法案は不要だと述べています。
国民的論議の活性化をはかる必要から地方公聴会を全都道府県で開催すべきではないか、公務員や教員の運動規制の理由は何か、国民による有料の意見広告の費用は国が負担すべきではないか、国会に広報協議会を置くのは「憲法改正を発議した側の広報」であり、公平・民主性にかけるのではないか―など9項目について回答を求めています(詳細は共同センターHP参照)。
◆「与党案に反対」と連合会長
連合の高木剛会長は3月23日、与党が強行を狙っている国民投票法案について、「国会の議論の動向を十分把握しながら最終的な対応を判断したい」としながらも、「民主党は与党案の現状では賛成できないといっている。私どもも、その対応を了とすることではないか」とのべ、与党案に反対していく考えを表明しました。
★共同センターHP http://www.kyodo-center.jp/index.htm
◆ペンライトかかげ、「3・26国会へ行こうアクション」に600人
幅広い市民団体・個人が呼びかけた「STOP!改憲手続き法、3・26国会へ行こうアクション」が3月26日おこなわれ、国会前に集まった約600人がヒューマンチェーン(人間の鎖)とリレートークで廃案を求めてたたかう決意を示しました。参加者はペンライトやキャンドルをかかげ、国会に向けて何度も「改憲手続き法を廃案に」のコールをぶつけました。集会には日本共産党、社民党、そして民主党の国会議員が駆けつけています。喜納昌吉議員は平和への思いをこめて「花」を熱唱しました。
なお、次回の「アクション」は4月17日(火)18時です。
◆「憲法9条が未来をひらく」ポスター活用を 意見広告カンパを集めきろう!
今年度の組織拡大用ポスターは、昨年12月に作成した憲法9条「新聞意見広告」ポスター(「憲法9条が未来をひらく」)を使います(配布状況は単組によって違います)。井上ひさし氏をはじめとする著名人5氏の写真・コメントや、いわさきちひろの絵もあり、労働組合のイメージアップにもなっているからです。
9条改悪と地続きの改憲手続き法案をめぐって、緊迫した情勢を迎えるなか、いまあらためて、この憲法ポスターを職場で活用し、平和の大切さと労組の存在意義をアピールする意義は深まっています。
「意見広告カンパ」の集約最終期限は4月末です。「憲法9条まもれ!国民投票法案を廃案に」との運動を結びつけ、積極的なポスターの活用をお願いします。
◆勤通大・憲法コース
憲法読み合わせからスタート!全員で講師!!
−静岡県国公 前事務局長 小林美恵子−
静岡県国公は、勤労者通信大学「憲法特別コース」の学習援助のため、月例学習会を開催。06年3月3日に、4単組(全労働・全法務・全司法・全国税)と連合の職場からの1名も含めた11名でスタートしました。
1回目は、今後の学習会の進め方((1)毎月1回、学習会をおこなう、(2)毎回1章づつ学習して、8月に終了する、(3)1節ごとを担当者が報告をして、討論をおこなう、(4)2回分のテストは、各自で提出する)を確認し、その後、憲法全文をみんなで読み合わせしました。(中略)2回目からは、担当者から説明をしてもらいながら学習会を進めていきました。(中略)
また、学習会が最後まで続き、全員が修了できるよう「憲法学習会ニュース」を発行しました。そこには、学習会で出された質問について回答をしたり、学習会の様子や次回開催のお知らせなどを載せていきました。(中略)
また、平和憲法誕生に貢献した鈴木安蔵氏を取り上げた「日本の青空」の映画試写会が、静岡で3月27日に上映されます。これにも若い人を誘っていきたいと考えているところです。
(「学習の友」より一部転載)
※続きを読みたい方は、「学習の友」2007年4月号「勤通大コーナー」P106〜107を開いてくださいね!(学習の友社 03-5842-5641)
◆今後の予定
●STOP!改憲手続き法案 議面集会
★3月29日(木)12:15〜13:00
★4月5日(木)12:15〜13:00
場 所: 衆院議員面会所
主 催: 5・3憲法集会実行委員会
●STOP!改憲手続き法案 4・12大集会
日 時: 4月12日(木)18:30〜
場 所: 日比谷野外音楽堂 (※集会後、国会にむけデモ行進)
主 催: 5・3憲法集会実行委員会
☆国会報告(共産党、社民党)
☆スピーチ アーサー・ビナード(詩人・随筆家)ほか
●2007年5・3憲法集会&1万人パレード
日 時: 5月3日(祝)開場12:00〜 開会13:00〜
場 所: 日比谷公会堂 (※パレードは15時出発)
主 催: 5・3憲法集会実行委員会
☆スピーチ 植野妙実子(中央大学教授・憲法学)
浅井基文(広島平和研究所所長)
福島みずほ(社会民主党党首)
志位和夫(日本共産党党首)
※メーデーでも「憲法9条守れ、改憲手続き法案はいらない」の声を大きくあげていきましょう。
▼さまざまなとりくみ(行動や学習会など)のメール通信やFAXをお寄せください
以上
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