全国労働委員会民主化対策会議(全労連、MIC、純中立で構成)は2月26日夜、全労連会館で30期中央労働委員会・労働者委員候補の出陣・決起集会を開きました。これには国公労連・各単組30名をふくめ116名が参加しました。
集会では国公労連と日本医労連の共同推薦の淀房子候補(独法枠/全医労副委員長)と新聞労連推薦の水久保文明候補(民間枠/新聞労連特別顧問)が力強い決意表明を行いました(別記)。続いて、推薦単産として福田国公労連委員長、田中日本医労連委員長、嵯峨新聞労連委員長から挨拶がありました。
現在、中労委労働者委員15名(民間枠9名、独法枠6名)はすべて連合推薦の委員です。しかし係争事件は連合よりも全労連・中立系が多い状況です。労働側委員は、ILOも4回勧告しているようにいろんな潮流から任命されるべきです。そうすれば労働委員会が不当労働行為の救済機関としてより大きく機能を発揮できます。
民主化対策会議は、2人の候補を先頭に公正任命をもとめて今年11月の任命時期まで、運動を繰り広げます。具体的には「30期中労委労働側委員の公正任命を求める団体署名(総理大臣宛)」と厚生労働省前宣伝と同省交渉が提起されました。
★「不正義は許さない」
淀候補の決意表明より
今回、候補者になり御輿に担がれる立場になりました。皆さんのご要望により、いかようにも踊りますのでよろしくお願いしたい。私は「不正義は許さない」、「1人ぼっちの労働者は作らない」という立場でいきたい。
実は、看護師をしていた時、3人に1人が流産するような職場でしたが、その時はいそがしい職場であり仕方ないと思っていました。ところが全医労婦人活動者会議で、労働組合が頑張っているところと、そうでない所では労働条件に大きな差があることがわかり、婦人部結成に参加し、婦人部長となりました。
その後1986年の国立病院統廃合の際には「地元の病院を残せ」という住民とともに運動を起こし、地域医療を守ることと労働条件の改善の2つを柱に進める重要性がわかりました。更に2004年の独立行政法人化の際には賃金職員の雇い止め、大幅な賃金カットの強行に対して「国がなぜだ」と怒りに怒りました。
全医労副委員長になってからは、好きな登山もあまりできず忙しい日々です。今回、候補者になり大変な立場となりましたが、皆さんとともに頑張っていきます。よろしくお願いします。
▽淀候補 略歴
1967年3月 国立熊本病院付属看護学校卒業後
4月 国立熊本病院勤務
1978年頃 全医労熊本支部で婦人部結成に参加し婦人部長
1984年 全医労九州地協副婦人部長
熊本支部支部長・書記長歴任
1999年 全医労中央執行委員
2001年 全医労副委員長(現在に至る)
★水久保候補の決意表明より
私は「1人の労働者も泣かせない」という立場で活動したい。中労委労働者委員の公正任命実現の運動は2階から針の穴に糸を通すような難しい運動のようにも思う。しかし、この針の穴を大きく広げるのが我々の運動の力だ。ともに頑張りましょう。
▽水久保候補 略歴
新聞販売店での勤務時代に解雇撤回闘争。
その後、毎日新聞労組書記。
千代田区労協事務局次長。
新聞労連特別顧問。
以上
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