全国労働委員会民主化対策会議は5月14日早朝、土砂降りの雨の中、厚生労働省前で30期中央労働委員会労働者委員の公正任命(連合独占打破)を求めて宣伝行動を行いました。公正任命によってこそ、不当労働行為の救済機関としての労働委員会の機能を十分発揮させることが出来ます。当日は、労働者委員任命をめざす淀房子候補(全医労副委員長)と水久保候補(新聞労連特別顧問)を先頭に27名が参加しました(うち国公労連10名)。
淀・水久保両候補をはじめとして各弁士はマイクを握って切々と訴えるのですが、傘を差しているのでビラも受け取りが悪く、今ひとつ盛り上がらない状況です。しかし、最後の弁士の全医労・山田真巳美子中執は「淀さんが是非とも労働者委員となるように替え歌を作りました」とのべ、「鉄腕アトム」のメロディーで歌い始めました。
「組織越えて ラララ光かなた/ゆくぞ 房子 力の限り/心やさし ラララ 正義の子/弱者の見方だ 鉄腕房子」という歌声は、26階建ての合同庁舎前に響きわたり、そのまま2番、3番へと続きました(歌詞は別掲)。出勤してくる公務員等には「おやっ、何かな」とインパクトを与え、ビラ配布をしている参加者は大きく勇気づけられました。全国労働委員会民主化対策会議は毎月、厚生労働省前と最高裁前で宣伝行動を行っています。
「替え歌」 作詞・山田真巳美子
元唄の作詞・谷川俊太郎
1、組織越えて、ラララ光かなた
ゆくぞ 房子 力の限り
心やさし ラララ 正義の子
弱者の見方だ 鉄腕房子
2、耳をすませ、ラララ眼を見張れ
そうだ房子 仲間の思い
心ただし、ラララ 勇気の子
たたかう仲間だ ハリキリ房子
3、街角に、ラララ君の職場
今日も房子 労働者守って
心はずむ ラララ元気な子
みんなの力で 労働者委員
▼2つの団体署名をドンドン集めよう
集約状況(民主化対策会議の計/5月13日現在)
(1)30期労働者委員の公正任命 1003団体(内、国公労連279団体)
(2)最高裁の上告受理要請 1069団体(内、国公労連278団体)
淀候補が国公労連中央委で発言(5月16日)
「有利な状況が2点あります」
公正任命をめざす淀房子候補(全医労副委員長)は、5月16日の国公労連中央委員会で発言しました。候補は「私が30期中労委労働者委員候補への淀です」と述べた後、「30期労働者委員の任命をめぐって有利な状況が2点あります」として、「まず、私は女性です。人類の半分は女性なのに、労働者委員(計15人)では女性は1人だけです。やはり女性の委員を増やすべきです。また、郵政民営化によって特定独法等の組織では私の出身の国立病院機構が最大組織となりました。これまでの郵政関係労組推薦の委員にかわって私が委員となってよいと考えます」と述べました。更に団体署名を是非よろしくと要請し、発言を終わりました。
その後の中央委員会の討議の中で、長野県の特別代議員が、「長野県の地方労働委員会でも連合以外の潮流の推薦者が労働者委員となり、地方労働委員会が変わりました。連合以外の潮流の推薦者も淀候補と同じ医療関係の方です。連合は医療関係分野では弱い状況です」と発言しました。(注/連合以外の潮流の推薦者が地労委労働者委員となっているのは、長野県のほか東京、宮城、千葉、埼玉、大阪、高知、和歌山の計8都府県です)
以上
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