国公労連
国民のための行政・司法へ ストップ!憲法改悪 サイトマップ 更新履歴 個人保護法に関する宣言 リンク
Action 私たちのとりくみ Journal 定期刊行物 Archives 資料 Mail News
トップページ >ニュース> 国公労連速報
トップページ >職場・地域のとりくみ> 国公労連速報
トップページ >社会保険庁改革対策関連情報> 国公労連速報
 
  国民のための行政・司法へ
国公労連速報 2009年2月20日《No.2117》
【社会保険庁改革対策委員会ニュースNo.57】
     
 

 

愛媛 安心年金つくろう会を結成
年金実務センターの公文昭夫代表が記念講演


 2月12日、新婦人、年金者組合などで構成する「国の責任で安心して暮らせる年金制度をつくる愛媛県連絡会」の設立総会が松山市で開催され、113名が参加しました。
 総会では、政府の責任で年金記録問題を完全に解決するとともに、消費税財源や企業負担の縮小ではなく、憲法25条にもとづく社会保障としての公的年金制度を実現するために運動を展開していくことを確認しました。
 また、記念講演では年金実務センター代表の公文昭夫氏が、「全国民の夢と希望にこたえる年金改革実現のために」と題して、年金制度の歴史や問題点について講演しました。公文氏は、日本の年金制度は戦費調達を目的に創られ、国民への給付など二の次、三の次であったことをはじめ、高すぎる保険料と低すぎる給付、空洞化などヤバすぎる制度であることを明らかにしました。
 続いて、全厚生の飯塚中央執行委員長が、国が年金の記録管理をおろそかにしてきた背景を歴史と経過にもとづき告発しました。また、全厚生愛媛県支部の浜田支部長からは、社会保険事務所における年金特別便や宙に浮いた年金の窓口対応など、過酷な業務と職場の状況について報告があり、政府に対する怒りを沸々と感じました。
 「安心年金つくろう愛媛の会」では、国民の年金を守るためにも、社会保険庁職員の雇用を確保するため早急に社会保険事務局への要請行動にとりくむとともに、団体署名の呼びかけをさらに広げていきます。(愛媛県国公 藤原事務局長)

憲法25条にもとづく年金制度をつくろう!
杉並区労連が春闘学習会「年金問題と社保庁の民営化」を開く


 杉並区労働組合総連合(略称:杉並区労連)は2月12日、杉並区立産業商工会館において「年金問題と社保庁の民営化」と題しての春闘学習会を開催しました。学習会には、杉並区内の民間・公務の労働者など23名の仲間が参加し、「年金記録問題」や「社会保険庁の民営化」などの問題点を学び、討論しました。
 学習会では全厚生本部の峰書記次長が講師として報告しました。峰さんは、年金を取り巻く状況について、大企業の雇用調整(派遣切りなど)、下請け単価の切り下げよる中小零細企業の経営環境のもと、国民年金だけではなく、厚生年金においても空洞化がすすんでおり、08年度の上半期において倒産企業の負債は戦後2番目の事態であり、年金の運営が危機的状況になっていること。また、年金積立金の運用に関して、平成19年度において5.5兆円の運用損、今年度でも9.5兆円の損失の恐れがあり、信託銀行、証券会社等への手数料は年間352億円にも上っていることを報告し、危険な市場運用の回避と国民が納得する民主的運用の確立が必要であると指摘しました。
 また、日本年金機構の採用方針は、被懲戒処分者を不当に排除する昨年7月の閣議決定もとづく不当な内容であること。業務は継承しても職員の雇用は継承しない、定員割れをしても職員の採用はせず民間枠での採用を増やすという矛盾に満ちた採用方針が強行されようとしていること。さらには、エントリーシートの作成や運営・人事方針に従うことを前提とした承諾書の提出など、新組織職員募集に関する職員意向調査の異常さについても明らかにしました。
 「宙に浮いた年金」「補修改ざん」などの年金記録問題では、事務運営における歴史的、制度的問題と職場の現状を絡ませて話をし、年金記録問題の解決のためには、優秀な業務に精通した人材・職員が不可欠であること。安心・信頼できる年金制度をつくるためには、日本年金機構法の凍結と希望する職員全員の雇用確保をすることが重要であると強調しました。参加者からは、「マスコミは責任を職員ばかりに押し付けた報道をしているが実際に聞くのとは大違い。今日話を聞いて本当によかった」など大きな反響がありました。
 (全厚生社会保険業務センター支部ニュース第273号2月16日付より転載)

以上

 
 
ページの先頭へ