冷たい雨の降る3月5日、通信労組は一日総行動を行いました。この総行動は、12年春闘での大幅賃上げ、公衆電話などの緊急・災害時の通信手段の確保、全国各地でのNTTリストラ裁判の早期解決、50歳退職・賃下げ再雇用中止などの要求実現にむけたとりくみで、NTT持株会社前行動、各駅頭宣伝行動、最高裁と厚生労働省への要請を行いました。
国公労連は、通信労組の要請をうけて行動に終日結集しました。8時30分からのNTT持株会社前での行動には60人が参加し、全国各地から参加した通信労組の組合員が訴えを行いました。50歳での退職に応じない者への見せしめ的な広域配転など、労働者の生活と権利を無視した不当配転の即時中止、9兆5000億円にものぼる内部留保の活用で賃上げの実現などの切実な訴えです。その後、各単産が激励・連帯のあいさつを行いました。
NTT持株会社前宣伝行動に続いて、10時から東京駅丸の内北口、13時から秋葉原駅、15時から新橋駅での宣伝行動を行いました。
NTTリストラ裁判の最高裁要請行動
午前11時からの最高裁要請行動には12名が参加し、国公労連の岩崎副委員長がNTTリストラ闘争本部の委員として参加しました。
要請では、日本最大の企業であるNTTが進めてきた「利益の最大化」を図るための「50歳定年、賃下げ再雇用、11万人リストラ」に対するたたかいの一つである「NTTリストラ静岡裁判」での公正判決を求め要請を行いました。札幌や大阪、松山での事案はいずれも労組の主張が認められ勝利が確定しているが、静岡事案では地裁・高裁とも原告の主張を一切認めない不当判決を行いました。退職を断り、51歳で名古屋に飛ばされた原告の岡本さんは、「業務上の必要は全くないにもかかわらず、家庭の事情は全く考慮されず、見せしめ的に名古屋に単身配転されました」と訴えました。岩崎副委員長は「実質50歳定年制を定めたNTTのやり方は、30歳定年制を定めた高齢者雇用安定法に違反するものだ。日本最大の企業であるNTTの社会的責任は重い。公正な判決を求める」と要請しました。
以上
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