4月24日、全国労働委員会民主化対策会議は、第32期中労委労働者委員の公正任命を求め、「出陣・決起集会」を開催しました。決起集会には国公労連など85名が集まり、淀現労働委員の後継枠の確保はもちろんのこと、一般企業担当枠でも連合独占の壁をなんとしても打ち破ろうと決意を固めあいました。
不当な解雇、賃下げから労働者を救うため全力を 岸田候補
淀現労働者委員の後継として立候補する全医労委員長岸田重信氏は、日本の労働者の現状に触れた後、今年4月からの大幅な公務員賃下げが日本の労働者全体の賃金引き下げる危険性があること、JALやいすゞの不当解雇判決など日本の労働者は非常に厳しい状況に置かれている事等を指摘しました。そして「使用者からの不当な解雇、賃下げ攻撃を受けているこれらの労働者を救うために労働者委員としてお役にたちたい。今日から候補者活動をはじめます。皆さんよろしくお願いいたします」と決意を表明しました。
「本末転倒の社会」を変えるために 水久保候補
民間枠候補の水久保文明氏は、「原発再稼働、消費税増税、TPP参加など命とくらしの本末転倒が起きている。これだけに限らず沖縄の基地移転問題、秘密保全法、日の丸・君が代問題等、平和と民主主義、政治などあらゆる分野で本末転倒が起きている」ことを指摘しました。
そして「中労委の問題もまた本末転倒政治の表れだ。行政は公正でなくてはならないし、様々な意見が反映された政治でなくてはならない。それを今の政治は一方を切り捨て、一方のみを取るという本末転倒なことを行っている。中労委の任命をかちとることは、このあたりまえのことを政府にさせること
が社会全体を取り巻いている状況を変えることができる一つの力である。なんとしても中労委の二つの枠(特定独法担当と民間企業担当)を取りにいきたい。中労委労働委員として出発できるようにぜひ皆様方のお力添えを」と決意を述べました。
これまで以上の運動で2人の労働者委員を勝ち取ろう
淀現中労委労働者委員
淀房子現中労委労働者委員からは、「労働委員会の労働者委員を勝ち取るというのは不当労働行為をなくさせる、あるいは労使の関係を円滑に調整していくための手段であって、目的ではない。しかしその手段を持たなければ労働組合は厳しい状況になる。そうならないために、まずは労働者委員をかちとることが大事になってくる。今まで以上の運動をしなければ新たに民間企業担当の委員を勝ち取ることは厳しい、なにがんなんでも2人の任命を勝ち取るために先頭になって運動をしていきたい」と2人の候補者を強く推薦しました。
各団体からの応援、そして今後の取り組み
宮垣忠国公労連委員長、田中伸武新聞労連副委員長、山田真巳子日本医労連委員長、楳本光男熊本県労連議長、大谷充出版労連委員長、小関守東京争議団団長から、応援のメッセージが述べられ、淀氏から岸田氏、水久保氏に花束が贈られました。
つづいて斎藤事務局長からリーフとポスターを積極活用し、@各支部、分会にいたるまで多くの団体署名を広げよう。A多くの労働組合の賛同と推薦の輪を広げよう。B各組織の機関会議等で候補者の訴えの場を設けよう。以上の3つの取り組みを行い、8200以上の団体署名、50以上の推薦組合を集めていこうと、今後の活動について提起しました。
最後に国分博文副議長が団結ガンバロー!の掛け声とともに集会を締めくくりました。
以上
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