「キャラバン行動ニュース」2000年3月1日第9号
全国縦断キャラバン行動29日埼玉県に
--9団体を訪問し共同を訴える--

 埼玉県入りした全国縦断キャラバン北コースは、7時40分の浦和駅西口での宣伝行動からスタートしました。30人余りの県国公の宣伝隊が、職場に急ぐ人々にビラを配布する中、埼玉県国公・篠原議長の司会で、国公労連小田川書記次長、埼玉県労連森議長、全労働柏原中央執行委員が次々に訴えました。県労連森議長からは、「官も民もリストラという、この国をダメにする逆立ちを跳ね返すため、すべての労働者が力をあわせて2000年春闘をたたかおう」と呼びかけました。
 その後キャラバン隊は、団体訪問に移りました。自治労連埼玉県本部、埼玉県労連、埼玉県高教祖、埼玉県教組、国民救援会埼玉県本部、新日本婦人の会・埼玉県本部を訪問し、「25%削減反対」署名への協力を訴えるとともに、地域での共同の発展を申し入れました。
 埼玉県の「行革大綱」でも、2,500名余りの定員削減計画が出されており、教育部門や福祉部門に攻撃が集中していること、国立病院・療養所や国立大学の独立行政法人化の動きに強い関心を持っていることなどが共通して語られ、それらに反対する地域からの運動発展の重要性で意見が一致しました。

2000枚のビラを配布
 午後からは、所沢周辺の行動に移りました。全運輸の仲間を中心にした2,000枚のビラ配布行動と平行して、団体訪問を行いました。埼玉土建所沢支部での訪問では、「県内で、年間30名を越える自殺者が組合員の中からでているように、底辺の建設労働者の実体は深刻だ。ゼネコン中心の公共事業で、財政が浪費される政治を変えるために力を合わせよう」とこたえました。また、埼玉市職労、足立北地区労、新座市職労などを訪問し、それぞれの運動課題なども出し合いながら、医療、教育などを軸に、国の責任を追及する地域共闘の強化の必要性について意見交換を行いました。
 埼玉県での一日の行動を終え、宣伝カーは山梨県に引き継いでいます。

2・25怒りの総行動と結合させ多彩な取り組み
--民間の仲間とともに17か所で早朝宣伝行動 長崎(25日)--

 全国縦断キャラバン南コース、25日長崎の行動は、「2・25怒りの総行動」と結合させ、多彩な取り組みを行いました。
 県春闘共闘「2・25怒りの総行動」のスタートは、市内17か所においての早朝宣伝行動からでした。国公労連キャラバンカーを県庁正門前ま横付けし、国公労連安部副委員長、全気象平山副委員長、長崎高教組高村委員長らがマイクを握り、職場に急ぐ人々に訴えました。県春闘共闘規模の宣伝としては、過去最高となった行動に、全体で120名、県国公からは40名の仲間が参加し、全体で6500枚のビラを配布しました。
 その後、2班に分かれて、島原市、飯盛町、多良見町、有明町の4自治体と自治体職員組合へ団体署名の協力要請を行いました。4自治体とも、全て助役が対応しましたが、今ひとつ、今の「行政改革」に対する問題意識が薄いようで、私たちの宣伝不足を痛感しました。

春闘共闘 三菱長崎造船と初の交渉
--県国公から延べ104名の仲間が結集--

 春闘共闘主催の長崎市役所・長崎県庁を往復する昼休みデモ行進には、全体で100名、県国公からは25名の仲間が参加しました。
 また、春闘共闘主催の県経営者協会をはじめ16企業・団体への要請行動には、県国公から3名の代表が参加しました。要請先の一つである、三菱長崎造船所へは、7年前から春闘要求をまとめた「要請書」を提出してきましたが、門前で「要請書」だけを受け取る対応でした。ところが、今年は初めて、本館に4名の代表を入れ、30分という短い時間でしたが、「要請書」に基づいた交渉が実現しました。「継続は力」を実感しました。
 一方、「日産」リストラ問題で、サティオ長崎へも申し入れましたが、対応した労働組合幹部は、「自分たちとは関係ない」との態度でした。長崎でも、企業の合併等があり、相当の人員整理が行われています。

団体署名・キャラバンなどへの協力を訴える
--国公労連本部が全労連・公務労組連絡会へ要請--

 国公労連本部は29日、全労連と公務労組連絡会を訪問し、現在とりくみ中の「25%削減」反対署名やキャラバン行動などへの協力を要請しました。
 全労連では、岩田事務局次長と塚田事務局員が対応、こちらから署名の趣旨をつたえ、傘下の各単産、県労連など地方組織での協力をうったえました。岩田氏は、「要請の趣旨はわかった。行革問題は国民的にも重要な課題だ。署名とともに、その他にもできることは、全労連としても協力していきたい」とのべ、キャラバン行動をふくめて諸行動への協力を明らかにしました。
 また、公務労組連絡会では、吉田事務局次長が対応し、行革問題をめぐる情勢などについて懇談しました。そのなかで、懇談会活動の一環として、公務関係の労働組合との懇談を地域でもすすめるため、公務労組連絡会としての協力を要請しました。吉田氏は、「連絡会としてどんなことができるか、検討してみたい」とのべました。
 現在、各単組本部でも、全労連傘下の単産本部を訪問し、要請行動にとりくんでいます。キャラバン行動あわせて、「25%削減」反対、国民本位の行政・司法の実現にむけて、職場・地域から署名行動を大きくひろげていきましょう。
(以 上)

協 力 の お ね が い
  • 28日付けキャラバン行動ニュースbV号、群馬県国公27、28日目の行動記事において、移譲問題が上がっている国立渋川病院を浜川病院称と誤って掲載しています。関係者にお詫びするとともに訂正させていただきます。
  • みんなの力で「全国縦断キャラバン行動」を大きく成功させましょう!

前のページへ キャラバン行動ニュース第8号へ