「兵庫県国公九条の会」が誕生!
「護憲ライダー」が呼びかけ人になり「憲法遵守」を宣言
(憲法ニュース 2006年11月10日No.19より)
【兵庫県国公発】10月7日の兵庫県国公の定期大会において、兵庫県国公が誇る憲法サポーター「護憲ライダー」が呼びかけ人となって「兵庫県国公九条の会」を結成しました。当日は、護憲ライダー「前文」、「9条」、「25条、「28条」が登場し、「9条」が高らかにアピール文を読み上げ、満場の拍手により確認されました。
私たち国家公務員は、憲法遵守義務を負っています。「憲法を遵守します」と宣言して国民のために仕事をしています。
今の憲法は、第2次世界大戦でアジアだけでも2千万人の人が亡くなって、「もう戦争はいやだ。一部の特権階級の人の利益を守るために政府が起こす戦争によって、犠牲になるのはまっぴらだ」という教訓から当時のだれもが反対せず成立した憲法です。
これを、安倍新内閣は、敗戦国の「詫び証文」憲法だと批判し、5年以内に新憲法を作ると公言しています。
このような、反動的な勢力に危機感を覚えた平和を愛する多くの良識ある国民は、著名な9名の方の呼びかけで発足した「九条の会」に感銘し、主義主張の壁を越えて、憲法9条を守ることで一致し、職場・地域でたくさんの九条の会が作られるなど、草の根で運動が広がっています。
私たち兵庫県国公も遅ればせながら、護憲ライダーを先頭に、憲法9条を守るという声を、兵庫の国公の職場のすみずみへ、家族へ、そして地域へ広げるため、この会を大きく広げていきたいと思います。
(護憲ライダー9条こと九条護)
「兵庫県国公九条の会」結成アピール
兵庫県内の国家公務員の皆さん!
私たちは、それぞれの職場に採用された日に、公務員になるにあたって「憲法を尊重・擁護します」ということを、宣誓させられましたよね。
そうなんです。私たち国家公務員には、憲法第99条のとおり憲法を尊重し擁護する義務があるんです。
だから本当は「憲法を守ろう!」とがんばってる公務員以外の人より、もっと関心をもって考えないといけないんですよ!
そして今、その日本国憲法が大きな試練にさらされています。
ヒロシマ・ナガサキの原爆投下にいたった第2次世界大戦では、日本人310万人と、2000万人を越えるアジアの人々の命が失われました。日本国憲法は、その深い反省の上に、戦争の放棄・戦力の不保持と、世界平和への私たちのやむことのない希求を実現したものなんです。
残念ながら、60年たった現在、この日本をアメリカに従って「戦争をする国」に変えようという勢力が、かつてない規模と強さで台頭してきています。
また、子どもたちを、「お国」のために命を捨てて「戦争をする国」を担う者にするために教育基本法を変え、時の政府に反対したり、異議を唱える勢力を監視して排除するために、密告をすすめる共謀罪を新設しようとも企んでいます。
9条をはじめとした、すばらしい「日本国憲法」を大切にし、日々職場・地域で憲法を生かし、平和で豊かな国民生活を実現していくためには、この思いをひとりでひそかにもっているだけではだめです。しっかりと意思表示をして周りに広げなければいけないと思います。
国会では、いよいよ改憲手続きをするための「国民投票法案」が成立させられようとしています。でも、憲法第96条の憲法を変える手続きの規定は、「国会議員は憲法の範囲であれば何をしてもいいよ! でも、その憲法を変えるのはダメなんだ。 変えるかどうかは、あんた達じゃなくて、憲法の所有者である“国民”が決めるんだよ!」となってるんですよね。
私たち「兵庫県国公九条の会」呼びかけ人は、国民の皆さんに「憲法がいかに国民にとって大切か」ということを、広く国民に訴え知らせていくために、ちょっと恥ずかしいけど、人目を引いて関心を得るために頑張っています。
そして、同じように思っている人たちと手を組んで、さらに広め、深めなければならないと考え、「兵庫県国公九条の会」を発足させました。
すばらしい精神をもった、この日本国憲法を守るために、是非賛同していただき、「兵庫県国公9条の会」に参加して下さるよう、呼びかけるものです。
2006年10月7日 呼びかけ人「護憲ライダー」一同