【国公労連】 |
1. |
より高く売れる相手にサービスを売ろうして、資力の差によりサービスの享受に差が付けられる危惧がある。そのような民営化、民間開放は行わないこと。 |
2. |
参入の自由があれば撤退の自由もある。それによって安定的、継続的なサービス提供を妨げられる危惧を持っている。そのような市場化テスト、民間開放は行わないこと。 |
3. |
公共サービスに関わる国民的な議論が必要で議論にあたって、規制緩和を進めるにあたって強調された経済的効果を検証するなど、真摯な検討が必要。また、個別業務に立ち入る以上、職員・労働組合との協議・合意・納得が必要だ。 |
【推進室】 |
1. |
市場化テストは、儲かるところだけつまみ食いするのではなく、現状より良いサービスをコストを下げて提供しようとするもので、ベースの人件費、予算は国が提供する。現状より経済力の差でサービスに差がつくとは考えていない。国の予算はすべてに公平に来るから、ある部分をつまみ食い的にやるということではない。長期に就職していない人の職業あっせんは、すでに厚労省が民間委託している。市場化テストは、必ず民が落札するのではない。民の方が利益を確保した上で安いならば民が落札するということになる。 |
2. |
撤退の自由の議論はしていないが、何年かたつと再度入札が行われる。その際、必ずしも同じ企業になるとは限らない。会議では、むしろ企業が変わることがありうべきで、望ましいという議論になっている。 |
3. |
規制を新に設ける場合、その影響を分析し、パブリックコメントを求める手法をこの10月から試験的に各省で行っている。会議として、各省から意見いただいているし、今回のことも含めいろんな形で意見をいただいて答申をし、政府として方針を決定する。 |
【全建労】 |
民間開放は、公的施設維持管理→社会資本整備→危機管理→維持管理とノウハウを生かすサイクルを崩す。短期契約は、専門知識をもつ職員を配置できない。 |
【全労働】 |
安定所は単体でなく、労基署と連係して機能している。オーストラリアの市場化テストでは、3年ごとの契約で専門知識を持った職員が育てられない。 |
【全経済】 |
青色LED発明の対価は600億円と算定された。そのような特許制度を支えるのは、審査会社では無理だ。会議がいう審査の滞貨は、人と金を付けない査定庁の責任。 |
【全通信】 |
通信の秘密は憲法で保障。電波監視が、電波の公平・能率的利用の監視のために、公共の福祉の観点から唯一認められている。効率性の議論だけでは駄目だ。 |
【総理府労連】 |
統計は、民間委託も進め、自治体の協力を仰いでいる。民間開放のイメージがわかない。信頼性に関わるし、各省横断的取り組みで合理化することにも逆行。 |
【全法務】 |
登記業務は、独立した権限を持つ登記官が、法的知識に基づいて厳格に判断し、経済活動を支えている。民間開放は、継続、安定、公平性に関わり、反対だ。 |
【全厚生】 |
社会保険業務波は全国一体でやっており、つまみ食いは成り立たない。憲法25条を生かす観点が必要で、市場原理とは相容れない。 |
【全運輸】 |
公共サービスを私企業に任せるのは国の責任放棄。民間が落札した場合、もとの職員を省庁間は移転するのは非現実的だ。また、車検期間延長は国交省の調査を待て。 |
【全港建】 |
公共サービスを公平に受けられるということを優先すべき。組合と十分な協議を行え。 |
【全気象】 |
気象の情報発信の民間開放を進めるというが、情報発信の基盤である観測はコストもかかっている。予報の整合性の確保も必要。住民サービスも国だから無料。 |
【推進室】 |
国としてやらなければいけないことを民間開放しようというのではない。民間の知恵を借り、国の責任の上で開放する。会議の委員の構成は、総理の任命だが、各省やいろんな方々の意見を幅広く聞くということは事務局としてサポートする。横断的配置転換は、会議からも意見をいただき、モデル事業を進める中できちんと法制化していく。車検は、国土交通省の調査により延長を議論していく。各省の意見も十分踏まえ、今後も官が責任を持っていく。専門知識を持つ職員を養成することはコスト面で無理なのではないか、というご意見も出されたが、コスト、入札が適正かは第三者の評価も入る。問題ある入札にはならないと思う。 |