2004年12月21日《No.188》 |
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行革推進事務局長と交渉(12/20)
「当面、改革法案の提出は困難」と回答 国公労連は、12月20日に行革推進事務局との交渉を行い、12月24日の「新行革大綱」の閣議決定を前に、同大綱における公務員制度改革の取り扱いについて明らかにすることと、ILO勧告にもとづく労働基本権回復にかかわる交渉・協議の場の設置についての努力を求めました。交渉には推進事務局・松田局長外3人が対応しました。 国公労連は冒頭、労使の立場で交渉・協議を進めてきた経過に照らし、当事者である行革推進事務局長に対して現局面の説明を求め、松田局長は以下のように回答しました。 公務員制度改革関連法案については、労働基本権の課題もあり、この間、政治主導で進められ、政府として注視してきたが、議論が進まなかった。その結果もふまえ、今後の進め方を検討してきたが、概ねまとまった。
これに対し国公労連は、01年の公務員制度改革大綱決定から4年。国公労連として誠実にどういう改革が求められるのか、節目節目で行革推進事務局と話し合ってきた。国公労連との十分な交渉・協議を経ての進め方の決定という点やILO勧告の検討の不十分さなど、極めて不満だ。現行制度の枠内での評価制度というが、勤評の問題点は政府の審議会である公務員制度調査会でも指摘され、現局面では人事院の給与制度見直しとの関係もある。連携するというが、どういう役割を発揮するのか。 また、ILO勧告も踏まえた労働基本権回復課題は引き続き行革推進事務局の検討課題。論議の場の設置も含め、ILO勧告の議論を遡上に乗せるよう要望する。 松田局長は、基本は総務省がどう考えてやっていくのかだ。行革推進事務局のスタンスは人事・恩給局から相談があれば対応していくという程度だ。我々も国民の信頼が得られる改革がライフワークである。公務組織の人事管理の改革が重大と考えてとりくんでいる。労働基本権問題は、国民的な理解を得て進めていくもの。直ちに答えがでる問題ではない。基本的には制度の問題であるが、労働基本権を取り上げないというつもりはない。いずれにしても意思疎通の場はいろいろある。引き続き制度設計にむけ関係者との調整に努める、と回答。 最後に国公労連は、「公務員制度改革の現状は、変えなければならないことと変えてはならないことの仕分け論議の不十分さや、結論の一方的な押しつけに固執した政府に責任あるのではないか」と、あらためて主張し交渉を終えました。 以上
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