●「誤った改革」はやり直すしかない
−−公務員制度改革の閣議決定阻止を−−
政府・行政改革推進事務局は、公務員制度改革関連法案(国家公務員法「改正」案、能力等級法案、官民交流法「改正」案、地方公務員法「改正」案)の閣議決定を強行する姿勢を強めています。
しかし、法案の内容については、国公労連との実質的な交渉・協議は未だ行われていないだけでなく、各府省との協議や国民的な議論を欠いたままです。
しかも、「政官財ゆ着」の温床となる「天下り」の自由化、特権的キャリア制度の温存などを図ろうとしていることに対して、日経新聞(5月26日付)が「一から出直せ、公務員改革」と掲載するなど、批判が強まるばかりです。
ILOも指摘するように、労働条件の変更を政府が一方的に決定することは、重大な権利侵害です。内容も進め方も「誤った改革」は断念し、やり直せの運動強化が必要です。
こうしたなか、全労連「公務員制度改革」闘争本部は5月29日に「昼休み推進事務局前緊急行動」を実施しました。緊急のとりくみに200人が参加し、関連法案の一方的な閣議決定・国会提出阻止に全力で奮闘する決意を固めあいました。
さらに国公労連は5月30日、行革推進事務局に対して「質問書」を提出し、問題点の解明がないまま、交渉・協議を打ち切ることのないよう迫りました。
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●「解雇は原則自由」を削除 −−労基法改正の修正案、委員会で可決−−
衆議院厚生労働委員会は6月4日、「労働基準法の一部を改正する法律案」について、解雇権などの一部修正のうえで可決しました。
当初の「解雇は原則自由」の条文が削除され、「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」とする「解雇ルール」が明記されました。
しかし、有期雇用契約では、現行法で原則1年とされているものを3年に、例外3年を5年とされ、常用雇用の有期雇用への大規模な置き換えや若年定年制の復活へ道を開く危険性を持つものとなっています。
また、裁量労働制の対象事業場を無原則に拡大することは、「裁量」を口実にしての不払い残業が合法化され、過労死の温床ともいわれる長時間労働、サービス残業を労働者に押し付けることとなります。
有期雇用、裁量労働制の拡大をはかるなどの改悪は、到底認められません。今後、参議院審議を通じて同法案の問題点をうきぼりにし、抜本修正をめざす職場・地域からのとりくみが重要です。
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●日本を戦争する国にはさせない
有事3法案をめぐる情勢が緊迫するなか、6月3日の「STOP有事法制6・3緊急集会」には、全国から5500名が結集。「戦争はいやだ」の思いが会場を埋め尽くしました。
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●人事院 異動保障や通勤手当など、人勧に向け見直しを検討−−
人事院は、5月20日に調整手当の異動保障の見直しを、勧告に向け検討することを明らかにしました。
検討すべき事項として、(1)短期間異動の場合の異動保障適用除外、(2)異動保障期間=現行3年間=の短縮、(3)異動保障期間に応じた支給割合の逓減、の3点に言及しました。
異動保障は、賃金の激変緩和や人事配置の円滑化などの趣旨で措置されたものです。賃金は生活費であることをふまえれば、急激な変動を避ける措置は必要であり、制度本来の性格を踏まえた国公労連との十分な協議を求めていきます。
また、人事院は5月29日に、持ち家手当の廃止を含めた検討と、通勤手当における6か月定期券相当分の支給の検討を進めていくことを明らかにしました。
多くの国家公務員が住宅ローンで苦しんでいる実態からすれば、持ち家手当制度の全廃は認められません。通勤手当については、実費弁償を基本に実務上も含め、慎重な議論を求めていきます。
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●全労連・全国キャラバン行動 −−栃木県でも国公の仲間が奮闘−−−
5月27日の栃木県でのキャラバン行動は、7時からの駅頭での早朝宣伝ののち、県庁、宇都宮市、栃木市などの自治体への要請、昼には繁華街での宣伝行動を実施。
小山市では、栃木県国公塩沢議長が助役に要請書を手渡しました。
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●全行管組合員、高山 聖子さんの心臓移植にご協力をお願いします
高山聖子さんは、1999年に北海道管区行政監察局旭川行政監察室(当時)に採用され、元気に働いていましたが、2000年1月、突然、心臓病(後に拡張型心筋症と診断)を発病しました。
これまで2度の開胸手術を含め治療を重ねてきましたが、2002年11月に心不全が悪化し、医師からは「これ以上の治療は困難で心臓移植が必要」と宣告されました。
早急に移植するには、アメリカでの心臓移植となりますが、渡航費や手術代などで1億円近い費用が見込まれています。
国公労連中央執行委員会は、全行管本部からの要請を受け、全行管北海道支部の組合員である高山さんの「心臓移植の実現と職場復帰」をめざして募金に協力することとしました。あたたかいご支援をお願いします。
募金専用郵便振替口座 00120−4−407597
加入者名 国公労連
(通信欄に「高山さん募金」と記入してください)
支援募金用紙(PDF 13KB)
聖子(しょうこ)さんを救う会のホームページhttp://www.nayoro.com/shouko/
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●みつめよういのち・築こう平和 −−国公女性交流集会in東海に478人−−
「みつめよういのち、築こう平和、生かそう憲法」をメインスローガンに、第33回国公女性交流集会が5月23〜24日、岐阜県下呂温泉で開かれました。全国から14単組、43県国公の478人が参加。青葉若葉であふれた新緑の美しい飛騨の地で、全国の仲間が集い、学び、交流を深めた集会でした。
会場では、おそろいの新緑色のスカーフを身につけた東海ブロック現地実行委員の仲間が出迎えてくれました。
国公労連堀口委員長のあいさつ、東海ブロック国公増田議長と、伊藤実行委員長の歓迎あいさつで全体会がスタートしました。
〇男女差別是正裁判や賃金職員問題も報告
阿部女性協議長の基調報告のあと、女性の昇格差別是正を掲げて勝利和解を勝ち取った芝信用金庫男女差別是正裁判のたたかいの報告を笹本美園さんから、国立病院賃金職員の実態と独法化の雇用継承問題を全医労・服部由香利さんから、「東濃地方の高レベル核廃棄物処分」問題など、それぞれの職場・地域でのとりくみが、いきいきと報告されました。
2日目の全体会では、「有事法制の廃案を求め憲法9条を守る決議」とアピールを採択し、「希望を持って働ける職場と憲法の精神がいかされる平和な社会をめざしましょう」と参加者全員で誓い合いました。
〇記念講演 いろどりゆたかに輝いて 〜 二つの痛みへの挑戦
東京医科歯科大学講師 半場道子さん
サイエンスの世界での女性であるがゆえの差別の「痛み」から、「痛み」の研究を始め、その世界では第一人者に。この「痛み」を次の世代には感じさせたくない‥との想いが伝わる講演でした。「女性自身が力をつけて!」とエールを贈って頂きました。
〇分科会 紙芝居で「労働法制改悪反対」
8つの各分科会で「労働法制改悪反対」の紙芝居を披露し、学習を深めました(写真右)。今年はじめての「職場のメンタルヘルス」分科会は関心が高く、123人が参加しました。
〇アトラクション「郡上おどり」 −−岐阜県国公の女性たちが活躍−−
「郡上おどり」保存会の踊りのあと、参加者全員で楽しくとおりました。
〇裏方さん −−素晴らしい仲間とともに−−
みんなで楽しく集会準備を進めました。記念品の手作りアクリルたわしは、昼休みや通勤時間も必死になって820個完成。草木染めスカーフも染色工房で自ら染め、当日まで各単組が協力し励ましあいました。集会で仲間の輪が広がり、素晴らしい財産ができました。(東海ブロック現地実行委員会の横山節子さんと高松佳世子さん)
〇参加者の声
◆初めてでしたが、参加してよかった!働いている自分に自信がつきました。笑顔で働ける職場をつくっていきたいです。(全経済)
◆女性の登用問題はよく議論になるので、記念講演はおもしろく聞かせていただきました。これからの時代はどうなっていくのか、どう要求していくのか、自分とまわりとの仕事関係など、考えさせられました。(全気象)
◆常々自分の処遇だけでなく、後輩への道を切り開く気持ちで仕事をしています。これからジェンダーの問題も少しずつ進歩していくことを祈っています。(総理府労連)
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●第17回労働学校(東北・関東・四国)を開催
国公労連は、第17回労働学校(東北・四国会場)を5月30日〜31日に花巻市と高松市内で、関東会場は5月31日〜6月1日、熱海市内でそれぞれ開催しました。
関東会場(熱海市内)では、二つの特別報告も行われ、69人が参加。
岩手県で開催した東北会場(花巻市内)には、66人が結集。参加者は熱心に講義に聞き入りました。
台風接近のなか57人が参加した四国会場(高松市内)では、職場機関紙活動の進め方についての講義を受けました。
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●第2回非常勤職員交流集会
▽主 催 国公労連「チャレンジ30」推進委員会
▽日 時 2003年6月28日(土)10:30〜16:00
▽会 場 交通ビル 地下会議室
東京都港区新橋5丁目15−5
国鉄労働会館 TEL 03−3437−6733
▽集会内容
・基調報告(国公労連)
・特別報告(予定)
野本弁護士、吉川春子参院議員(パート議連)
・単組報告
(全医労、全建労、全厚生、全運輸、全労働など)
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