《人事院前座り込み行動第1日》
一時金再カット、賃下げ勧告許さない!
--炎天下の行動に140人が参加(「国公FAX速報」2000年7月31日付)
 一時金の2年連続切り下げ・マイナス勧告阻止、生活改善できる賃上げをはじめとする「2000年人勧期要求」の実現をめざして、本日から8月4日までの一週間(5日間)、人事院前での座り込み行動が取り組まれます。初日の今日は、早朝の宣伝行動を霞ヶ関官庁街で実施し、午前10時から座り込み行動に入りました。午前の行動には、テレビ東京も取材に訪れました。人事院勧告は来週10日頃には予定されており、今週いっぱいの座り込み行動を成功させ、最後まで人事院に要求実現を迫ることが求められています。この日の行動では、全港建三建地本、同宇部港支部、全運輸沖縄航空支部平良分会、同中部航空支部富山分会、全法務高松支部、全労働広島支部、青森県国公からのメッセージが紹介されました。さらに全国の職場、地方組織からの人事院宛て要求決議や要請書・メッセージを集中させましょう。

賃金改善めざし座り込み突入を宣言

 午前10時からの突入集会は、萱森組織部長の司会で始まり、遠山副委員長が主催者として「人事院勧告制度が、労働基本権の代償措置だというなら、政府に迎合することなく、私たちの要求に耳を傾けるべきだ。ただ今から、座り込み行動突入を宣言します」と、あいさつしました。
 激励に駆けつけた、公務労組連絡会・鈴木事務局長は「民間賃金から人勧につながる賃金破壊の悪魔のサイクルを断ち切る勇気を人事院は持つべきだ」と強調し、「8/1に自治労連、8/3には全教も座り込みに参加する」と、共にたたかう決意を述べ、連帯のあいさつを行いました。
 参加者を代表して、全法務・岩波委員長が「全国津々浦々、地震の続く三宅島の職場でも、人勧期要求実現でたたかっている」と報告、全建労関東地本・笛田書記長は「俸給表のワク外にある中高年が、マイナス勧告の影響を一番大きく受ける。成績主義・能力主義強化は大部分の職員の利益にはならない」と指摘、それぞれたたかう決意を表明しました。
 続いて、人事院に向かって、力強いシュプレヒコールを唱和しました。

次々と「怒りのリレー発言」で人事院に迫る

 午前の座り込み行動の中では、参加者全員による「怒りのリレー発言」が行われ、引き続いて座り込み行動を継続し、昼休みには決起集会を開催。冒頭、主催者あいさつで、藤田委員長は「なぜ、われわれがこうした行動を行うのか。それは人事院に誤った判断をとらせないためである。調整手当改悪とあわせ、一時金再切り下げ、ベアゼロ勧告では、生活悪化は目に見えている。人事院は国民の声を気にしているが、長い目で見れば公務員の賃金改善が労働者・国民の利益にもつながる。展望をもって闘い抜こう」と呼びかけました。連帯と激励には、全労連・鈴木副議長が「暑い中での止むに止まれぬ座り込み行動に連帯のあいさつを送る」と述べ、日本医労連・田中委員長は「座り込みに参加されたみなさんの健康が心配ですが、行動の成功を願っています。同時に国公のみなさんのたたかいに励まされます」とあいさつ、郵産労・広岡書記次長も「6回にわたる郵政省交渉で119円の賃上げ回答、中労委の裁定ではわずか368円だった。到底生活改善できるものではない。共にたたかおう」と、それぞれあいさつをいただきました。
 闘争報告を行った、福田書記長は「(1)人事院は給与の改悪勧告を行おうとしている。労働基本権の代償措置としての人事院の存立基盤が問われている。(2)ワク外の解消の要求を逆手にとって、人事院は俸給表構造の『見直し』を言明した。能力・実績主義に立った給与制度にして、職員管理・職場支配を狙っている。(3)われわれのたたかいは、国民的大義のあるたたかいだ。750万労働者に対する賃金切り下げ勧告を行うに等しい犯罪的役割を人事院は果たそうとしている」と問題提起を行い、暑い中での座り込みだが5日間奮闘しようと訴えました。
 決意表明では、全労働・柏原中執が「本日は関東・静岡含め30人が参加。民間も大変だが、公務も同様にとはならない。民間を救うためにも公務が今頑張るときだ」と述べ、全通産・泉部委員長は「地域経済・国民生活を省みない民間大企業のやり方が日本をダメにしている。私たちのたたかいは、これを正し、公務のまわりの労働者・民間労働者にも影響あたえる」と、それぞれ述べ、、全力で頑張る決意を表明しました。シュプレヒコールを行った後、若干の休憩をはさんで午後からも座り込みを続行しました。

 この日の締めくくりの終結集会では、岡部中執が「140人の参加で成功した。(1)職場への宣伝の徹底、(2)要求決議、職場連判状などの集中と賃金改善署名の完全集約、(3)政府・当局の使用者責任の追及、(4)座り込み行動の貫徹、昼休み行動の参加の徹底など強めよう」と行動提起しました。3度目のシュプレのあと、最後に安部副委員長が「私たちの要求と行動には、家族のみならず、民間労働者も含め熱い期待が寄せられている。今日を上回る結集で明日以降も成功させよう」と閉会あいさつを行うとともに、団結ガンバロウの三唱で、第1日の座り込み行動を終了しました。

以 上


トップページへ  前のページへ