「賃下げ攻撃阻止、人勧期要求実現」人事院前座り込み行動は、最高気温の予想が35度と前日以上の猛暑の中、2日目を迎えました。この日の行動は、公務労組連絡会の行動としても位置づけられ、昼休みからは自治労連の仲間50人も合流し、国公労連150人とあわせ、200人が参加。行動参加者は、暑さに耐え、元気に行動しました。また、この行動に呼応して、東海ブロック国公と愛知国公は、人事院中部事務局前での座り込み、要請行動、昼休み集会と人事院包囲デモを行い、座り込みには65人、要請行動には19組織48人、昼休み集会・デモには400人が参加して、成功させました。
「座り込みで人事院の姿勢を変えさせたい」
−突入集会
午前10時過ぎから、岡部中執の司会で突入集会を行い、まず国公労連西田副委員長が、「仲間は、身体も精神も極限状況で、過労死や過労死予備軍が急速に増えている。追い打ちをかけるように人事院は、トリプル改悪をねらっている。我々は、団結や統一闘争という手段を持っている。攻撃に果敢に闘おう」とあいさつ。決意表明にたった全厚生杉浦書記長は、「人事院は単なる調査機関ではない。公務員と家族、準拠労働者、中小企業労働者の生活に大きな影響を与える機関だ。こうした人々の生活のために、人事院も汗をかいて頑張るべきだ。この座り込みでそういう姿勢に改めさせたい」と述べました。さらに、「定員削減に加え、マイナス勧告の動きに怒りは頂点だ。地域の仲間とともに闘う」という趣旨の石川県国公7.28集会の決議、「昨年のマイナス勧告は、建設、農水、運輸の3省協定に即影響した。民間の仲間の生活を守るためにも頑張る」という趣旨の全建労東北地本の総裁あて決議が紹介され、力強く人事院へ向けシュプレヒコールをぶつけました。
「猛暑もいやだが、2年連続賃下げはもっといや」
−怒りのリレー発言
続いて、座り込み参加者一人一人が怒りのリレー発言を行い、「人事院は改善は遅いが改悪は早い」、「今日の気温よりもっと熱い思いがある」、「猛暑もいやだが、2年連続賃下げはもっといや」、「総務庁と競い合って、ただただ民間準拠を言うだけでは、存在意義が問われる」、「暑さで倒れそうだが、家計は2年連続の賃下げで気絶しそう」など人事院への怒りの発言が相次ぎました。また、松村・国公労連顧問(前副委員長)も静岡から遠路座り込みに参加。行動参加者に紹介されました。
2年連続の賃下げ阻止の先頭で頑張ろう
−昼休み集会
昼休み集会は、公務労組連絡会議の田中幹事(自治労連中執)の司会で開会、公務労組連・山瀬事務局長が主催者あいさつに立ち、「日本は所得格差が拡大している。民間準拠を理由にさらに拡大させてはいけない。2年連続の賃下げ阻止の先頭で頑張ろう」と述べました。闘争報告は、吉良事務局次長が行い、「人事院は、ベアは昨年よりさらに厳しく、一時金も昨年に引き続き引き下げざるを得ない、と言っている。2年連続賃下げを許さないために、座り込みを成功させよう」と行動提起。続いて全通信佐藤中執、奈良自治労連吉川委員長、静岡自治労連内田副委員長が決意表明。全通信佐藤中執は、「マイナス勧告阻止に全力あげる」と決意を表明しました。奈良自治労連吉川委員長は、「奈良をよくしたいという気持ちで頑張ってきたが、それを踏みにじるもの」、静岡自治労連内田副委員長は、「人事院は、賃下げでなく無駄な公共事業をやめろという勧告をすべき」と人事院の姿勢を強く批判しました。
地元紙がマイナス勧告を批判
−怒りのリレー発言
午後は、自治労連参加者がリレー発言を行いました。京都代表から、「昨年のマイナス勧告に対して、京都新聞は、賛成できないと批判した」、今治市職代表から「地元ではタオル業界が大変。地域経済の発展と統一して闘う」、静岡代表から「地元商店街には入って訴えている」、都職労代表から「日立では30年間賃金ランクが据え置かれるという差別がされている。能力、実績主義強化の行きつく先だ」などの訴えがありました。2時からは国公労連として人事院への要請行動を行い、署名853人分を提出しました。また、自治労連も要請行動を行いました。つづいて、「破産が増え、残業がひどい。そういうときに賃下げは許せない」(全司法松藤副委員長)、「昔は人勧に期待があったがいまはマイナスが話題。納得できる人勧を」(全港建小浜書記長)、「国民の賃金を上げるために頑張ろう」(全通産本省荒川副委員長)、「職安にも監督署にも人が殺到。賃下げでは職員の士気は保てない」(全労働橋本副委員長)と国公各単組代表が決意表明しました。
賃下げ阻止へさらなる結集を
−集結集会
最後に集結集会を行い、国公労連萱森組織部長が「今週から来週初めが人事院の判断の山場。2点行動提起したい。1点目は、人事院への怒りの要求決議、はがき、寄せ書きを集中して欲しいこと。2点目は、座り込みに多くの参加をお願いしたい。特に昼休みには霞が関の仲間の大きな結集を要請する」との行動提起を行い、最後に、自治労連三宅副委員長が、「全国の公務員労働者の思いが詰まった行動だ。2年連続賃下げ阻止へ大きな力を作ろう」と閉会のあいさつを行い、団結ガンバロウを三唱し、行動を終えました。
行動提起
1.人事院への怒りの要求決議、はがき、寄せ書きの集中を
2.座り込みに多くの参加を(特に昼休みには霞が関の仲間の大きな結集を) |