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国民を戦争へ強制動員する有事法制は 許さない! 国会前座り込み行動に300人 「医療改悪反対、有事法制許すな!国会前座り込み行動」が、5月8日午前10時から午後3時まで、300人の仲間の参加で取り組まれ、国公から40人が結集しました。 午前10時からの集会で、主催者あいさつに立った全労連・鈴木副議長は、「昨日から連休あけの後半国会が始まり、有事法制3法案(○武力攻撃事態法案、○自衛隊法等一部改正案、○安全保障会議設置法一部改正案)の審議が行われている。初日の審議から、アメリカの戦争に日本が参戦し先制的に武力行使できる危険性があることや、国民の権利と自由を制限して戦争へ国民も自治体も強制動員する仕組みであることなどがすでに明らかになっている。国民の命と健康を破壊する医療改悪阻止の課題と、平和を破壊し戦争国家づくりすすめる有事法制を許さない課題は、21世紀の日本の展望をかけたたたかいだ。今後、毎週1回は、全国の仲間の成果を持ち寄って国会前座り込み行動に結集し、様々な取り組みの教訓を学びあい、そしてまた全国へかえしていきながら、大きな運動の波をつくろう」と呼びかけました。 ★医療改悪反対署名は史上最高の2500万筆集約 各団体からの発言で、中央社保協・堀事務局長は、「医療改悪反対署名は、すべての団体をあわせると2500万筆を超え、史上最高の集約となっている。これは、国民の命を切り捨てる小泉改革に対する怒りのあらわれだ。廃案に追い込むまでさらなる奮闘を」と訴えました。 集会後、参加者は、座り込み行動に並行して、国会議員要請や衆議院有事法制特別委員会の傍聴行動などに取り組みました。 そして、たくさんの仲間が結集した昼休み集会で、全労連・熊谷副議長は、「政府自身が提案しているにもかかわらず、有事法制が発動される明確な規定など根本的なことがらについてすら、政府はまったく説明できないでいる。いま国民が求めているのは、戦争の準備などでは毛頭なく、雇用対策など暮らしを守る政治と、ムネオ事件などの政治腐敗を一掃することだ」と主催者あいさつしました。 ★戦争を禁止した憲法9条のもと戦争協力しない国民が犯罪者に つづいて、国会情勢報告を日本共産党・児玉健次衆院議員が行い、「政府はあと1カ月あまりで医療改悪法案や有事法制3法案などを強行しようとしているが、昨日から始まった有事法制の審議初日でその危険性があらわになった。法案では、有事法制が発動される『武力攻撃事態』について、日本への武力攻撃が『発生した事態』とともに、『おそれのある場合』『予測される事態』の3つのケースを規定している。わが党の志位委員長がこの3つのケースすべてで自衛隊の武力行使が可能となるのではないかと追及すると、中谷防衛庁長官は、どのケースでも自衛隊の武力行使を禁止する規定が『条文の中には書かれていない』と答弁した。有事法案は、アジアでアメリカが戦争を始めたら、日本が武力行使をもって参戦することに法文上なんらの歯止めもないことが明らかになった。そして、国民の戦争協力を義務づけ、従わない場合は犯罪人とされ、戦争を禁止した憲法9条のもとで、戦争に協力しない国民が犯罪者にされるという事態が生まれることになる」と述べました。 ★「二度と白衣を戦場の血で汚さない」全医労の仲間が決意 各団体からの発言では、看護婦歴30年の全医労・淀さんが、「国民の8割が健康に不安をかかえている中で、医療の充実こそ求められているのに、政府は医療改悪をねらったり、国立病院をなくそうとしています。私たちの仲間は、医療改悪を許さないたたかいとともに、秋田県では国立秋田病院をなくすなと住民投票条例制定を求めるたたかいなどに立ち上がっています。有事法制にかかわっては、私たち国立病院の看護婦は、戦後においても1950年に始まった朝鮮戦争に動員され、野戦病院でアメリカの傷病兵の治療を強制されるという痛恨の経験を持っています。私たち命を守る看護婦は、命を奪い奪われる戦争を許さないし、戦争準備の有事法制を許しません。二度と白衣を戦場の血で汚さないため、全力で奮闘します」と決意を表明しました。 ★STOP!有事法制5・24大集会を大きく成功させよう 今日の座り込み行動をとおして、参加者は、医療改悪と有事法制をはじめとする悪法の本質を多くの国民に訴え、廃案に追い込むことを誓い合いました。そして、当面する「STOP!有事法制5・24大集会」(明治公園)を大きく成功させることを確認しました。 以上 |