国公FAX速報 2002年10月31日《No.1321》


キャラバン行動で共同を大きく広げよう
 ★断ち切れ!賃下げサイクル、つくろう!民主的公務員制度
  国会議員・政党要請、環状線全駅頭宣伝を展開〈大阪国公〉


 大阪国公は、10月15日、国公労連提起の「ブロック連鎖キャラバン行動」のスタートとして、マイナス人勧反対・民主的公務員制度の確立を求め、政党・国会議員要請行動を行いました。
 この行動には8人が参加し、2班に分かれて10事務所を訪問しました。衆院補選の告示日と重なったこともあって直接議員と面会することはできませんでしたが、要請の中で、「不利益遡及については、自民党内でも議論がある。自治体でも問題になっており地方議員を通じて要請もある」(自民党谷川事務所)、「土日であれば議員も帰っているので調整していただければ会うことも可能だ」(自民党左藤事務所)との対応もありました。
 要請後、議員がどういう立場をとっているか、例えば構造改革路線にどうかなど事前に情報を収集することにより、懇談が進むのではないかなど意見交換をしながら要請行動を終了しました。
 また、大阪労連・大阪公務共闘は、10月15日18時から「マイナス人勧」「最賃据え置き」「有事法制」の3課題で大阪環状線全駅頭においてビラ宣伝行動を実施しました。
 この行動は、政府・財界が賃下げ攻撃をかけてきているもとで、3課題が国民生活と平和に大きな影響があることを訴えようと官民の共同行動として実施しました。
 大阪国公は、責任団体としての2駅(JR天満・福島駅)を中心に、6駅を担当し奮闘しました。当日は途中から雷がなる激しい雨のもとで、総勢97名の参加のもとぎりぎりまで宣伝行動を行いました。

(大阪国公・黒田唯雄書記次長発)


 ★集会・宣伝・要請・座り込み、多彩なキャラバン実施〈九州・福岡〉

 10月24日、福岡県労連・福岡地区労連・福岡県公務共闘が中心となった、「10・24一日総行動」に、国公九州ブロック・福岡県国公は国公労連のキャラバン行動としても位置づけ結集しました。そして、各地区労連において、全国網の目キャラバンの具体化を行い、要請行動・宣伝行動などにとりくみました。
 福岡地区では、早朝から、地区労連主催の駅頭宣伝行動を展開し、全労連のビラと国公労連のビラを配布しました。9時30分からは、労組訪問を行い、人勧完全実施反対と民主的公務員制度の確立の課題で、各労組へ要請しました。
 並行して県労連は、県庁へ要請。また、県人事委員会には、「賃下げ人事委員会勧告」について抗議の申し入れを行いました。昼休みには、要請団も集合し、人事院九州事務局がある第1合同庁舎正面に仲間が結集し、福岡県労連・福岡公務共闘共催で「マイナス勧告糾弾、労働基本権回復を要求する決起集会」が開催され、緊急なとりくみにも関わらず全体で350名が参加しました。
 午後は、人事院九州事務局前にて座り込みを実施。また、人事院九州事務局と総務省の出先である行政評価局に要請を行いました。
 座り込みグッズは国公九ブロでイスを準備、8月の中央行動で使用した国公労連のオレンジ手拭いも再び大活躍しました。
 座り込み参加者のリレートークや国公青年のシュプレヒコールを合庁にぶつけ、要請団を支援。座り込みには約50名が参加し、晴れわたる天気のなか、もっとがんばろうという気持ちで官民問わずひとつになり、まさしく官民一体の行動が展開されました。
(国公九州ブロック事務局次長・仙道久嗣メール通信員発)


 ★マイナス人勧許すな!くらし・雇用を守れ!
  総決起集会に2000人〈近畿〉


 近畿公務共闘は10月27日、「マイナス人勧許すな!」「くらしと雇用を守れ」「有事法制廃案」を掲げて総決起集会を大阪城野外音楽堂で開催。寒風の中、近畿6府県から2000人が集まり当面する臨時国会や賃金確定闘争などたたかいへの決意を固めあいました。
 主催者あいさつに発った大阪公務共闘の町田議長は「マイナス人勧に対しての地方の人事委員会からも国どおりにはやらない矛盾や反乱が起こっている。大阪では、最賃据え置きの問題とあわせ、官民で大阪市内21カ所で宣伝を繰り広げるたたかいを進めてきた。近畿各府県でも新しい共同を広げている。悪政阻止、要求実現へ近畿の仲間が一丸となって闘おう」と訴えました。
 集会には、来賓として全労連の熊谷金道議長、日本共産党の宮本たけし参議院議員が駆けつけ、国会情勢や公務共闘への期待を述べました。中小商工業者を代表してあいさつにこられた大阪商工団体連合会の石倉昇副会長は「賃上げで不況打開をというみなさんの要求スローガンを中小業者の代表として全面的に支持します。小泉内閣の中小企業つぶしを許さず、景気回復へともにがんばりましょう」と激励。民間労働者から連帯のあいさつに駆けつけた全印総連大阪地連の村上茂委員長は「労働者の賃上げへ官民がさらに力を合わせる時。自治体が発注する事業に従事する労働者も最賃ぎりぎりの水準におかれている。公契約条例の制定など賃金底上げの闘いも一緒に強めよう」と訴えました。
 激励・連帯のあいさつを受けた後、近畿各府県の代表がたたかいの経験と決意を表明。
 「非常勤・パート労働者はマイナス人勧と最賃据え置きで、時給が10%以上もカットされる攻撃がかかっている。公務職場に均等待遇を実現するために闘う」(大阪自治労連関連評議会・川西事務局長)、「今日の集会には、大阪から電車だと4時間もかかる新宮市をはじめ広い和歌山県内から駆けつけた。市町村合併が強引に進められ、日本で一番面積の広い市がつくろうとしているが、人口はたったの11万人、リストラを許さず、住民の立場に立ったまちづくりをめざしてがんばる」(和歌山自治労連・根来書記長)、「マイナス人勧を許さないために各機関への申し入れを強めている」(奈良県国公・林議長)、「官民共同で23万枚のビラを発行して街頭や地域で県民の世論に訴えている」(兵庫県教組・大下書記次長)など決意が表明されました。
 また、京都からは「ぬいぐるみゴジラ」が壇上に登場。マイナス人勧と小泉の悪政への怒りを京都市職労の田代さんの「通訳つき」で表明しました。また、家族連れで参加した滋賀県国公の伊藤副議長が1歳の長女を乳母車に乗せ、「拝伊藤(おがみいとう)」と銘打った子連れオオカミとして登場。襲いかかった「刺客」が掲げた小泉内閣の悪政スローガンを次々と斬るパフォーマンスを演じて、会場は大いに沸き上がりました。
 集会では当面する臨時国会で、有事法制を何としても廃案に追い込み、マイナス人勧の実施を許さないために全国的なたたかいをさらに強めること、当面する秋季年末闘争に全力をあげるとともに、すべての労働者の賃上げと雇用確保のために2003年春闘に向けて官民のたたかいをさらに強めることを宣言したアピールを満場の拍手で採択。閉会あいさつに立った京教組の大平委員長の音頭で「団結ガンバロー」の声が秋の野外音楽堂の会場いっぱいに響き渡りました。
 集会後、南北の2コースに分かれてデモ行進し、「賃上げ・雇用確保で不況打開を」「有事法制を廃案に」と訴えました。
(近畿公務共闘発)

以 上

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