国公FAX速報 2002年12月10日《No.1357》


医療制度改悪反対の闘いとも結んで、賃金職員の身分・雇用承継実現に全力
12/10 国立病院機構法案の参院審議で議面行動

 国公労連は、10日、参議院厚生労働委員会での独立行政法人国立病院機構法案の審議が行われることを受け、昼、参院議員面会所での行動を行いました。これは、11月20日に衆議院審議の山場で行った行動に引き続くもので、行動には、当該の全医労からの参加者40人をはじめ、単組と国公労連本部から約70人が参加、国立病院の独法化に伴う賃金職員の身分・雇用承継実現や医療制度改悪反対のたたかいを、今臨時国会で最後まで全力をあげて取り組んでいくとともに、春闘で国民全体の大きな課題として闘ってを確認しました。なお、国立病院機構法案の審議は12日午前中も行われる予定です。

「賃金職員雇用承継問題は大きな波になりつつあり、最後までがんばる」−全医労が決意を表明
 行動の冒頭、国公労連・堀口委員長が主催者あいさつし、「国立医療を支える労働者の権利の問題は、全労働者に共通する問題だ。要求の前進のためにがんばろう。一方、医療制度改悪に対する国民の怒りは大きくなっており、日本医師会も反対している。国立医療を守る闘いを医療制度改悪反対の闘いと結合して進めよう」と述べました。
 ついで、厚生労働委員の日本共産党・井上美代参議院議員から国会報告を受けました。この中で井上議員は、「医療に関わる法案が、今臨時国会にずさんな形で出されている。審議する時間も取れない中で通そうとされている。審議する中で、問題がはっきりしてきた。一つ医薬品医療機器総合機構法案。薬害救済の機関と薬の開発振興を行う機関が一つにまとめられようとしている。もう一つは皆さんの国立病院機構法案だ。午後から小池議員が質問するが、賃金職員の身分・雇用承継の問題と大阪での過労死の問題。国立病院の民営化をねらっているが、競争や効率化が押しつけられ、病院間や一人一人の労働者間の競争になり、国民にとっては大問題。今までの闘いが広がってきている。がんばれば要求が前進する。今日と明後日しか時間がないが、最後までがんばる」と激励と連帯のあいさつを行いました。
 さらに、闘争報告を全医労・北川書記長が行い、「今日、明後日で、法案が決まっていくという状態になっている。自民党や民主党の議員からも天下りの問題や政策医療、地域医療の指摘がされている。当局から全医労に対して攻撃がかけられているが、九州では反撃していく中で組合加入が増えてきている。7500人賃金職員の雇用承継は最重要問題であり、最後までがんばっていこう」と訴えました。
 この行動には、医労連田中委員長が駆け付け、「この1年の医療改悪阻止で闘ってきたが、改悪を許さない雰囲気が大きくなってきている。残念ながら改悪が進められてきているが、様々な問題が起きている。国民の怒りが高まり、春闘の大きな闘いの一つになる。医療改悪阻止と賃金職員の雇用承継の闘いをセットでやっていく」と激励と連帯の挨拶を行いました。
 国立医療の職場から2人の仲間が決意表明に立ちました。最初に成育医療センター支部の岸田さんが「成育医療センターは定員がちゃんと配置されているといわれているがそうではない。職員は暇なく働いている。現場実態を知らずに法案審議が進められている」と怒りを述べ、次いで山陽病院支部の綿谷さんは「同じ事を繰り返す政府答弁に怒りがわいてきた。支部でも関心が高く、学習会を開けばすぐ集まる。賃金職員の問題はこのままでは終わらせない。大きな波になってきていて、組合加入も増えている」と決意を表明しました。
 最後に、国公労連・小田川書記長から「3点提起する。第1は、今日、明後日の審議を最後まで傍聴を続ける。第2は、医療をめぐる問題は正念場だ。国民の生存権を侵すもの。春闘の大きな課題であり、2/20地域総行動、3/4中央行動に結集をしていく。第3は組織強化だ。機構は今までの独法と桁違いの大きさだ。持ち株会社NTTのようになる危険性がある。職場からの闘いが必要になるが、そのためには安定的過半数組織が必要だ。今後、政府のリストラを許さないためにがんばっていこう」と行動提起を行い、行動を終了しました。

以  上

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