国公FAX速報 2006年9月29日《No.1752》
 
 秋のたたかい、いよいよ、はじまる
 9.29中央行動で霞が関、国会で奮闘
 国公労連は、安倍新首相が所信表明を行う9月29日(金)、教育基本法改悪法案、国民投票法案など第165回臨時国会での悪法成立阻止、「骨太方針2006」の具体化による公務員純減など総人件費削減反対、社保庁「改革」による雇用破壊反対、国家公務員退職手当・年金の引き下げ反対、「ベアゼロ勧告」の実施反対、「企業規模100人以上」の比較による公務員賃金の改善などの諸要求実現をめざして、中央行動を実施し、秋のたたかいの意思統一をしました。
 この中央行動には、全体で1,000名、国公労連からは500名の仲間が参加しました。

 「労働法制改悪ゆるさない」
 官民共同行動で〈厚生労働省前行動〉


 午前11時20分から、宮垣全労連書記次長(国公労連派遣)の司会で、厚生労働省で労働法制改悪阻止、労働基本権回復の要求行動が始まりました。
 主催者挨拶に立った坂内全労連議長は、「安倍政権が、『再チャレンジ』というなら、格差と貧困の是正が必要であり、労働法制改正はすべきではない」と述べ、情勢報告に立った井筒全労連幹事は、「ホワイトカラーエグゼンプション、労働時間規制の適用除外の拡大等を許すな」と強調し、JMIU、全教、新婦人の仲間が決意表明しました。

 人事院は私たちの労働条件に責任を持て
 退職手当の引き下げは許さない〈人事院前行動〉


 国公労連は11時50分から「退職手当・退職年金の引き下げ反対!人事院前要求行動」を実施しました。司会の北畠中執のあいさつに続いて、岡部書記長が「人事院は、民間の企業年金と退職金、諸外国の公務員年金制度等の調査を実施し、その結果をふまえて10月中にも意見表明を行う。国公労連との交渉で人事院は支給水準の維持は難しいと回答している。政府は、人事院の報告を受けて来年の通常国会に関連法案を提出するとしており、職場学習資料の活用、人事院総裁宛署名、各級機関からの決議採択などの取り組みを強めよう」「社保庁『改革』は社会保障の全面的な改悪攻撃と不可分な関係。新組織への選別採用や分限など、働くルールの一方的な改変を許さないたたかいを産別課題として位置づけ、全力で取り組む構えだ」と情勢報告を行いました。
 つづく決意表明では、全港建の岡部中執が「公務の特質に何ら変更がないなかで一方的な不利益変更は認められない。人事院は、政府・財界のいいなりではなく、本来の労働基本権制約の代償措置としての役割を果たせ」と述べました。全厚生の飯塚書記長は社保庁「改革」にかかわって「職員の選別雇用は断じて認められない。政治の異常な介入を許さず、広範な国民・労働者との共同を広げながら、要求前進を勝ち取っていきたい」と力強く発言しました。行動の最後に全医労の曽我さんの音頭で、人事院に向けたシュプレヒコールを参加者全員で行いました。

 ベアゼロ勧告実施は許されない〈総務省前行動〉

 12時20分より、本省庁の仲間も集まった総務省前行動では、新堰事務局次長が「ベア勧告実施は許されない。まして、地方公務員の給与改善に総務省が口を出すのは暴挙である」と挨拶。続いて、柴田幹事が情勢報告を行い、各単産から決意表明がされました。国公労連からは、全建労・国土地理院の勝俣さんが、「この地域手当の改悪で出先によって地域給の支給率が異なり、今年度で言えば沖縄の0%から東京の13%まで、同じ仕事でありながら様々な支給率で格差を押しつけられている」と職場の矛盾を訴え、「つくばエクスプレスが開業して1年、中央行動にはこれまで以上に参加していく」と決意表明がされました。最後に総務省に向かってシュプレヒコールを行い私たちの要求を訴えてきました。

 屈指のタカ派・安倍政権とたたかおう
 中央総決起集会「ベアゼロ勧告」実施反対、教育基本法阻止等!


 公務労組連絡会主催による中央決起集会は、会場を社会文化会館に移し、午後1時20分より開催されました。主催者挨拶に立った石元議長は「今、国会では屈指のタカ派である安倍首相が所信表明演説の最中である。12月15日までの臨時国会を全力でたたかおう」と述べ、若井事務局長は情勢報告の中で、「10・14の明治公園での集会をはじめ、中央、全国各地で集会・行動を成功させ、一つひとつの行動を積み重ねて反撃していこう。官民一体で、国民的共同の闘いを広げよう。来年の政治戦でも総力を尽くそう」と行動提起しました。その後、公務単産から5名が決意表明を行いました。国公労連を代表して香月書記次長が、「憲法、教育基本法の改悪を許すのか、アメリカ・大企業いいなり政治にストップをかけ、安心・安全な社会をめざすのか、一人ひとりが歴史の転換点にどのように立ち向かうのか“どっち”と、問われている。平和と民主主義を守る国民共同を広げ、国民のための行財政・司法を確立するため、すべての仲間たちの力を総結集し奮闘する」と力強く発言しました。
 集会を終えた後、永田町から赤坂を通り、官邸下から国会に向かうという、長いコースをシュピレヒコールを挙げながらデモ行進しました。「おしゃれ」な溜池・赤坂の街を通るデモ隊は多くの注目を浴びました。
 その後の国会議員要請では、秋の国会で教育基本法改悪や憲法改正につながる国民投票法案に反対するよう要請し、「もうひとつの日本」闘争本部が作成したDVDを見てくださいと手渡し、「小さな政府・公共サービス商品化」に反対する立場を訴えました。
以上

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