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国公労新聞 2009年8月10・25日合併号 第1309号
 
 

 

◆破壊されつづけてきた、公務の再生に向け
 この秋、「総対話MAP」運動に全力

 国公労連は、この秋、破壊され続けてきた公共サービスの再生に向けて、「総対話MAP」運動に全力で取り組むことにしています。
 この夏から年末にかけてとりくむ「総対話MAP」運動は、「憲法をくらしと行政にいかす21世紀国公大運動」の具体化です。

◇行財政体制の確立
 今日の貧困と格差の拡大、国民生活の安全・安心の破壊、未曾有の経済危機は、この間の「構造改革」・規制緩和路線がもたらしたものです。また、連年の定員削減によって公務職場と公共サービスの実施体制、職員の心身の健康は極限状態にあります。
 こうした状況を打開するためにも国民本位の行財政・司法の確立、公務・公共サービスの拡充などの運動が求められています。

◇100万署名
 「総対話MAP」とは、「MAP」運動がかかげる四つの目標(別掲)を実現するための行動計画のことです。  運動目標を達成するために、国民的な理解と支持、世論を構築をすることが求められています。それを全組合員参加のとりくみとして推進するため、「くらし支える行政サービスの拡充を求める国会請願署名」を「総対話MAP」運動の軸にすえます。国公労連の署名として個人署名100万人分、団体署名1万を目標に全力をあげてとりくみます。

◇議会意見書等採択
 また、地方議会での「くらしを支える行政サービスの拡充を求める」意見書採択を求めるとりくみも重要であり、各県国公は計画を作成します。「総対話MAP」の行動計画の策定にあたっては、単組独自のとりくみと相乗効果を発揮できるよう、ブロック・県国公と相談・協力して実施します。
 さらに、国会議員地元事務所、民間労組などへの要請や懇談、市民対話集会、宣伝・署名行動、集会・デモなど多様なとりくみを、地域全体を視野にとりくむこととしています。

※画像をクリックするとPDFファイルで閲覧できます(153KB)

◇くらし支える行政サービスの拡充を求める請願署名項目
1.くらしを支える行政サービスを拡充するため、新たな定員合理化計画と定員純減計画を中止・撤回し、必要な人員を確保すること
2.「地方分権」を口実とした、国の出先機関の一方的な統廃合は行わないこと
3.公共サービスを担う労働者の劣悪な労働条件を改善し、官製ワーキングプアをなくすこと

◇「総対話MAP」運動の目標
(1)新たな定員合理化計画の策定阻止、国民本位の行財政・司法を支える体制の確立
(2)地方自治の本旨を歪める「地方分権改革」、国の責任を放棄する道州制の導入反対
(3)労働基本権の回復、中立・公正・効率的な行政を担保する民主的公務員制度の確立
(4)社会保障費や公務員の総人件費削減など国民・労働者犠牲の「構造改革」路線の転換

※画像をクリックするとPDFファイルで閲覧できます(230KB)

 
 

 

◆これでいいのか! 年金問題 大阪で年金問題シンポジウム170人

◇社保庁職員励ます声が くらし支える年金制度の充実を

◇開会前から超満員
 【全厚生大阪支部発】
 全厚生大阪支部、年金者組合大阪府本部、「介護保険料に怒る一揆の会」の呼びかけで8月1日、シンポジウム「これでいいのか!年金問題、安心して暮らせる年金制度の確立を!」を大阪市内で開催しました。

◇最低保障年金制度を
 開会30分前から参加者が殺到。開会前には超満員となり、予想を超える170数人が参加しました。国公労連・全厚生関係では、OBを含め40数人が参加しました。
 第1部のシンポジウムでは、最初に年金者組合中央本部の久昌以明政策調査部長が「100万人を超える無年金者を放置しておいて皆年金とは言えない。全国民の老後生活を保障するために、最低保障年金制度を早急につくることが必要だ」と強調しました。

◇法に反する選別採用
 全厚生本部の飯塚勇委員長は、「社保庁改革5年間の経過と本質にふれ、歴代政府や厚生労働省幹部の責任は不問にし、すべての責任を社会保険庁職員と労働組合に押しつけ、日本年金機構の職員採用では労働法制や国公法にも反する選別採用を強行しようとしている」と述べました。

◇暮らしはどうなる
 第2部の生活現場からの報告では、「暮らしはどうなる」と全大阪生健会や、大商連、大阪労連、「一揆の会」から4人のパネラーが報告しました。会場からも8人の参加者が発言。全厚生組合員は「職場では昼夜、休日を問わず国民の年金権を守るために記録問題の解決など一生懸命頑張っている」と訴えると、これに応えるように社保庁職員を激励する声があがりました。
 最後にアピールを採択し、「シンポジウムの成功を力に、引き続き運動を継続させよう」と意思統一し閉会しました。

 
 

 

◆被爆の実相知り、未来へ 国公平和のつどいinながさき

 国公労連は、原水禁世界大会・長崎大会にあわせ、世界大会参加者を中心とした「国公平和のつどいinながさき」を開催し、約50人が参加しました。
 国公労連顧問(国公労連元委員長)の堀口士郎氏が、「平和な未来を築くために―被爆の実相と戦争について考える」と題して講演をおこないました。
 堀口氏は、「被爆の実相をとおして核兵器の恐ろしさ、戦争の悲惨さを学んでほしい。歴史の事実を学び、教訓を未来に生かすことが大切」と訴えました。そして、自らが長崎の爆心地から1.8kmのところで被爆し、家は破壊され、家族の人生は大きく変化した体験を語りました。
 そして、「平和なくして労働者の幸せはない」ことの再確認を訴えました。
 阿部春枝国公労連副委員長が閉会あいさつで、「来年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれるニューヨークに国公労働者も数多く参加しよう」とよびかけました。

 
 

 

◆市民からの励ましの手紙

 三重県四日市に住む市民の方から国公労連に手紙が届き、「くらし支える行政サービスの拡充を求める請願署名」が同封されていました。
 手紙には、以下の文章がつづられていました。

◇大切な役割を公務員が果たしている
 今夏は天候が荒れ、不安定な日々が続いています中、皆様方のご活躍も大変な時期ですね。
 私の母も長年郵便局で仕事をしてきました。その姿をみて育った私も地方公務員で39年仕事をし、公僕、住民のための仕事が第一義と思ってやりぬいてきました。
 しかし、今は公務員への批判が必要以上に強まり、心身ともに疲れ切っている様子を目にします。
 国民のくらしを守る大切な役割を公務員が果たしている現実もたくさんあります。
 地方のすみずみの暮らしが国とつながって支えられていくことが、今大きく求められます。
 ぜひ がんばって下さい。応援します。
 ますますの貴組合のご活躍 御祈念いたします。

 
 

 

◆読者の声

◇エコなのに恩恵が…(全運輸中部支部の仲間から)
 エコポイントにエコ減税…でもね、自動車から自転車に乗りかえても恩恵なし。

◇汗を拭っての仕事(全建労地理支部の仲間から)
 省エネと温室効果ガス削減を掲げ、福岡合同庁舎も相当努力されています。タオルで汗を拭いながら仕事をするのも当たり前の光景、これでは身体をこわすのではと思うくらいです。工夫が必要な時かもしれません。

◇マスコミに惑わされず(全運輸中部支部の仲間から)
 いよいよ総選挙です。総選挙特集の本誌は大変参考になりました。マスコミに惑わされず、我々の要求に一致する政党を選びたいものです。

◇子どもはふえない(全法務広島支部の仲間から)
 仕事もない、保育所も足らない。それで子どもをふやそうなんて!いまこそ政治の革新だ!
◇定額給付金とは(全労働岩手支部の仲間から)
 定額給付金はなんだったんでしょう。景気浮上の刺激になったんでしょうか。こんな政策しかできないような政治にはNOです。

 
 
 
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