◆国民本位の行財政実現を
菅内閣の悪政に怒り 11・18中央行動
秋晴れの11月18日、全労連と国民春闘共闘、国民大運動実行委員会は、「なくせ貧困、守ろう暮らし、国民本位の行財政実現」を求める共同の中央行動を霞が関一帯で展開し、官民労働組合、民間団体3500人(国公労連約600人)が結集しました。
中央決起集会では、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加や法人税減税など大企業優遇の政策を推進する菅内閣の悪政への怒りの声が相次ぎました。
全労連公務部会はこの中央行動にあわせて総務省前で、「公務・公共サービス拡充」「国民犠牲の『地域主権改革』反対」「公務員賃金改善」などの要求行動を、人事院前では「高齢期雇用拡充、社保庁職員の分限免職撤回」の要求行動を実施しました。
◆「地域主権改革」で国会要請
20人超える議員と面談
国公労連は、国会請願デモ終了後に「地域主権改革」に関する国会議員要請を実施しました。
ブロック・県国公は事前の地元事務所要請でアポの得られた国会議員との面談をはじめ、要請行動に終日奮闘しました。限定された日時にもかかわらず、20人以上の議員に直接面談して、要請しました。
議員要請では文部科学大臣の高木義明議員(衆・長崎)との面談も実現しました。同大臣は面談のなかで「要請の趣旨についてはわかった。私ひとりでどうこうできないが、もらった資料にも目を通して考えていきたい」と回答しました。
◆人事院に署名、「要求ひと言」提出
「社保庁職員の雇用と身分確保を」
「働きつづけられる定年延長を」
国公労連は中央行動の一環として、人事院に「社保庁職員の雇用と身分の確保を求める要請書」(20000筆)と「定年延長要求ひとこと寄せ書き」(987枚)を提出しました。
社保庁職員問題では「分限免職は不当。速やかな公正な判定を」と、定年延長に関連しては「働き続けられる制度」などを訴えました。人事院の井上主任職員団体調査官は「みなさんの声は受け止め関係部署に伝える」と答えました。
◆四国ブロック国公 青年交流集会ひらく
◇66人知り合って、仲間になって、絆つくった
四国ブロック国公青年交流集会が11月6、7日の土日に高松市内で開かれ、66人が参加しました。
初日の運動会では大縄飛びや三輪車リレーなどの競技に体を動かし、夜の団結パーティーでは、交流をおおいに深めました。
翌日の学習交流集会では、阿部春枝国公労連女性協議長(国公労連副委員長)を講師に「女性も男性も輝いて働くために」と題した講演を聴き、その後、4班に分かれて議論しました。
短い日程でも、参加者は仲間になって絆を深めました。
◆国公法共闘会議を結成
古田裁判官の回避を要求
「国公法弾圧2事件の勝利をめざし、公務員の政治的・市民的自由をかちとる共闘会議」(略称・国公法共闘会議)の結成総会が11月16日に都内で開かれ、130人が参加しました。
総会で記念講演を行った専修大学大学院教授の晴山一穂氏は、政治的行為を禁止している日本の国公法規定は、欧米と比べると「公務員の権利という発想がなく時代錯誤」と批判。「公務員の政治活動の自由の確立は、国民の市民的権利の拡充につながる」とのべました。
堀越事件の堀越明男さん、世田谷事件の宇治橋眞一さん両氏があいさつしました。
総会では、2事件を最高裁大法廷に回付して審理することと、検察官として堀越事件捜査にかかわった古田祐紀裁判官の世田谷事件審理回避を求める要請とはがき、無罪判決を求める署名などの行動を確認しました。
代表世話人に奥平康弘氏(東大名誉教授)、池田香代子氏(翻訳家)、菊池紘氏(自由法曹団団長)、大黒作治氏(全労連議長)、宮垣忠氏(国公労連委員長)ら9人と、事務局団体として国公労連、全労連、国民救援会、自由法曹団ら9団体を確認しました。
◆塩原、伊東の国立福祉施設
存続運動にマスコミが注目
厚生労働省は昨年9月、国立塩原視力障害センター(栃木県)と国立伊東重度障害センター(静岡県)を廃止し、国立障害者リハビリテーションセンター(埼玉県所沢市)へ統合する方針を打ち出しました。
利用者や住民らでつくる「国立福祉施設の存続発展を求める会」(全厚生が事務局を担当)はねばり強い運動を続け、国会で存続させるべきとの追及が行われたのをはじめ、マスコミも関心を持って取材・報道しています。
塩原視力障害センターの存続を求める会は11月13日、宇都宮駅前で宣伝署名行動にとりくみ、79人分の署名を集約。この行動など、会の活動をNHKが取材し、12月に首都圏で放映される予定です。
また、国立福祉施設の存続発展を求める会は11月16日、伊東市の佃市長に直接会い、伊東重度障害者センターの存続発展を求めました。市長は、市民病院の跡地の提供も念頭に、総務省や厚労省に対して存続を働きかけていく考えを明らかにしました。要請の様子は、静岡放送(SBS)、静岡新聞、伊豆新聞などが報道しました。
◆ブログ「くろすろーど」とツイッターを開設
国公労連は10月12日、ブログ「くろすろーど」とツイッターを開設しました。
「公務員人件費が高いから国の借金が増えた?」との財政赤字などの疑問に、経済評論家の山家悠紀夫さんがわかりやすく答える記事をブログに連載。ツイッターはブログの更新情報をつぶやいています。
開設したばかりですが、ヤフー!ニュースで紹介されたり、ツイッターで話題になり、1日に4330人の訪問者数を記録しています。11月下旬からは「地域主権改革」の問題をテーマにした京都大学の岡田知弘教授のインタビュー企画がスタートします。
◆国公労連新役員の横顔
◇一見若いが渋い
國枝孝幸 中執(厚生共闘出身)国公共済会担当
國枝さんは昨年末、社会保険庁で分限免職となりました。しかし処分を不服として、いち早く立ち上がり、仲間をまとめ、解雇撤回のため活動しています。闘いの勝利のため、活躍を期待しています。
園枝さんの趣味はお寺巡り。四国八十八カ所の巡礼はすでに制覇しています。お寺を巡り、掛け軸や本に朱印をもらい集めるという、3?歳の青年とは思えぬ渋い趣味の持ち主。
社会保険庁時代、仕事に対する信頼も厚く、周りから頼られる存在でした。後輩の面倒見もよく、園枝会なるものを開催し、何度もたかられていました。
なぜか、浮いた噂はあまり聞いたことはありません。これからは、全国を飛び回り大変な日々を過ごすことになりますが、その分出会いも多いと思います。愛知に戻るときには、家庭をつくって帰ってくることを期待します。
(全厚生中部社会保険支部書記長)
◇情報漁りの「分析屋」
中島清文 中執(全建労出身)国公九州ブロック事務局長
中島さんを一言で表すと「分析屋」です。事の本質がどこにあるのかを常に見極めようとします。ですからせっせと本を読み、ネットでも情報を漁りまくります。
会議中の中島さんが分析中か否かを判断するサインは「腕組み」です。腕組みをしたら発言の前兆です。ただし、会議の流れや発言が気に入らない時にも腕組みをします。うっかり「何か…」と振ると「別に」とそっけない返事になること…。表情もよく観察しましょう。さらに発言時は冗談をジャブで入れてくるので、「ハハハ」と小さく発声する練習をしておきましょう。会議中以外は常にニコニコと、優しい方です。
中島さんは大分県出身。全建労九州地本委員長、同書記長、国公九ブロ議長を歴任してきました。今回、専従の国公九ブロ事務局長、国公労連中執としての活躍が期待されています。
(全建労九州地本副委員長)
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