政府・行革推進事務局は、本日(6月20日)午後5時、国公労連に対し、今月中にとりまとめることを予定している「公務員制度改革の基本設計」の現時点における案を提示してきました。推進事務局側は高原参事官ほか2名が対応。国公労連は小田川書記長ほか闘争本部事務局メンバー2名が参加しました。
提示にあたって、推進事務局の高原参事官は以下のように説明しました。
● 示した「案」は、現時点のもので、推進体制や労働基本権の問題について触れておらず、全体像を示すものではない。3月27日に出した「大枠」に沿って検討したもので、本日、各省にも同時並行で提示している。今後、各省の意見を受け「政府の共通認識」としてとりまとめることを予定している。
● 「案」の内容は、骨格部分、関係する現行制度及び検討課題で構成している。まとまれば今月中に推進本部決定としたい。
● 労働組合とは、制度設計に向けて議論していきたい。
● 「基本設計」のあとの法制化の具体化やそのスケジュールについては、本年12月を目途に「公務員制度改革の大綱(仮称)」としてとりまとめる方向としたい。与党、各省の了解が得られればその旨基本設計に盛り込みたい。
● 示した「案」は公表資料ではなく下案で、あくまでもタタキ台で変更はあり得る。
● 「行革大綱」の取り組み期間である平成17年までの取り組みのイメージは今書けない。検討課題がたくさんあり合意には至らない。その点については12月の「大綱(仮称)」で明らかにすることになる。
これらの提案を受け小田川書記長は、何点かについて確認の上(※回答は上記説明に含めている)、「正式の提案として受け止め、26日に改めて交渉を行いたい。その際、進め方の問題も含め、6月14日に申し入れている3点についても回答願いたい。本日の内容については検討した上で改めて意見を述べたい」と主張しました。
以上
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