2002年2月25日《No.85》
14の自治体に要請して7自治体から
民主的公務員制度確立の賛同署名獲得
★イチローより高い打率5割あげ国民共同すすむ〈高知県国公〉
 高知県国公は、民主的公務員制度確立や、行革による定員削減反対の世論を構築するために、県国公独自の2002春闘キャラバンに取り組みました。このキャラバンは、2月18日から21日まで、4コース14自治体への要請を軸に展開しました。
 キャラバン行動がスタートした18日には、赤岡町・野市町・春野町・日高村の首長を訪問し、「定削による地方の切り捨て」、「天下りの自由化など公務員制度改革の問題点」を訴え、「民主的な公務員制度の確立を訴えます(アピール)」への賛同署名を、この日要請した3町・1村のすべての首長から獲得しました。
 訪問した自治体では、「市町村合併でいまたいへんなとき、地方の切り捨ては反対。この問題は共通するところがある」、「改革は必要だと思うが、小泉政権の聖域なき構造改革には反対」など対話が進み、私たちの要求と運動に対する理解が広がりました。
 翌19日には、県国公・北岡副議長(全港建)を責任者に東部の3市町村を訪問。室戸市・奈半利町ともに理解は示しながら、「賛同できれば後日送付する」との回答で、その場での署名獲得はできませんでした。なお、芸西村は村長急病のため要請には至りませんでした。
 また、21日には、国道33号線沿いの吾川郡・高岡郡の町村の首長に要請行動を行いました。この日は、県国公・谷本事務局次長(全法務)を責任者に、佐川町・仁淀村・吾川村・越知町・伊野町の5町村に対し、「民主的な公務員制度の確立」を訴え、伊野町長・越知町長から賛同署名を獲得しました。
 その後、郵送で賛同署名が送られたきたものを合わせ、今回の取り組みで、6町1村長から賛同署名を獲得することができました。
(高知県国公事務局長・川村好伸メール通信員発)

小泉改革を問う! 雇用・くらし・いのち、そして公務員制度改悪! 2・20札幌集会に500人〈北海道国公〉

 2月20日の列島騒然地域総行動日に、札幌地区は、雇用・くらし・いのちを守る運動の一環として早朝ターミナル宣伝行動や昼休み労働局前宣伝行動、メインの取り組みとして午後6時からの退勤時デモと2・20札幌地域総決起集会を行いました。デモ行進には、400人を超える仲間が参加し、テレビ局の取材もあり、大きな宣伝効果がありました。
 そして、総決起集会には、「小泉構造改革を問う!雇用・くらし・いのち、そして公務員制度改悪!」をテーマにかかげ、500人を超える仲間が参加しました。
 2部構成の集会の第1部は、北海道国公・佐藤議長の司会で始まりました。道労連・山口議長の主催者あいさつに続き、国公労連・山瀬副委員長(全労連幹事)が、さっそうと登場。国公労連作成の電車中吊り広告式の春闘ポスターを4倍に拡大したものを使った、芸能レポーター顔負けのパワフルで型破りな山瀬副委員長の基調報告で、会場の仲間はたたかうエネルギーをたくさん充電しました。
 報告の中で山瀬副委員長は、02春闘をめぐる情勢として、(1)急ピッチで進む「この国のかたち」改革の特徴、(2)「構造的な危機」にさらされる国民生活、(3)乱暴に進められる「行革」・公務員制度改悪の3点を中心とする内容を基本に、今春闘の労働運動が転換期にあることをていねいに解説し、そして、雪印に代表される大手企業の歪みや外務省に代表される政・官・財の癒着の問題などをリアルに語りました。
 第1部から第2部にかけての休憩時間帯には、小樽潮太鼓の仲間が凛々しい演奏を披露し、会場は大きな盛り上がりをみせました。
 スポットライトが、登壇した通信労組・勤医労・全国税の仲間に降り注ぐ第2部。会場は、雇用・くらし・いのち・公務員制度改悪等の深刻な実態を目の当たりにして静まりかえります。そして、この深刻な実態をはねかえして、国民生活を改善することこそ今春闘の課題であることを参加者は胸に刻みました。
 つづいて、道労連・小室事務局長の行動提起を確認し、最後は団結の力を形に示すため、北海道合唱団が歌う平和の歌声につづき、参加者全員で替え歌「明日があるさ〜世の中を変えようバージョン」を熱唱し、02春闘を団結してたたかいぬくことを誓い合いました。
(北海道国公事務局長・池上孝義メール通信員発)

全道の労働組合と各界のみなさんへ
2002年国民春闘2/20札幌地域総決起集会アピール


〈1〉全道の労働組合のみなさん、各界の団体と道民のみなさん
 「自民党をぶっこわす」と叫び政権の座についた小泉内閣のもとで国民のくらしとこの国の将来が未だかつてない危機に直面しています。
 国民そっちのけの悪政を続ける小泉内閣は、戦後最悪の失業を「アフガンに比べれば天国」と言い、大企業のリストラを応援。今でさえお金がないため病院にかかれずにいるお年寄りに「(負担額が低いと)なんでもない人が病院に行く」からと更なる医療改悪の法案を国会に上程するとしています。
 不況のなか必死で生きている中小企業の息の根を断とうという「不良債権の最終処理」方針や憲法の平和原則を根本から踏み破る有事法制制定、行政をまるごと政権党の言いなりにしようと言う公務員制度の大改悪など小泉内閣は「雇用」「いのち」「くらし」そして平和と民主主義を何より大切に思う国民の願いを全く省みようとしていません。

〈2〉全道の労働組合のみなさん
 1955年にはじまった春闘は、賃金闘争を中心に全国的な労働組合の共闘を組織し、ストライキを背景に企業別の賃上げを全国的・企業横断的に波及させる歴史的な役割を担ってきました。
 しかし、今日の情勢の下でその役割には大きな変化が生まれ、たたかい方にも時代の要請にこたえる発展が求められています。

〈3〉求められているのは、労働者と国民に「激痛」を強いる政治の暴走と、その「後ろ盾」の下で横暴勝手をほしいままにしている大企業の労働者支配を揺るがすようなたたかいです。
 私たちは今日、国民の「雇用」「いのち」「くらし」を守れの声を総結集し、全道の職場と地域から2002年国民春闘の総行動に決起しました。
 人間らしく生き働く権利の実現やこの国と世界の平和など、すべての国民の願いを一つに束ね、その実現のために力をあわせようではありませんか。

〈4〉全道の労働組合と各界の団体、道民のみなさん
 きたる4月12日、全国の労働組合は今国会での医療改悪阻止、「雇用」「くらし」の要求実現、公務員制度改悪反対など緊急・切実な要求実現をすべての国民の声で迫る「国民的ストライキ」行動を計画しています。
 全道すべての職場でのストライキや職場大会、地域集会、デモ行進をはじめとする様ざまなアピール行動が、医療機関や中小業者団体・商店主など各界の人びとの間でも準備されています。
 10年にもおよぶ長期不況が国民と労働者のくらしに未曾有の困難をもたらしているいま、希望ある職場と国づくりへの一歩を切り開くために力をあわせるときです。悪政を欲しいままにしてきた小泉政権も支持率を凋落させ、政局も風雲急を告げています。まさに今、たたかいの時です。
 たたかいへの参加、総決起を私たちは心からよびかけます。

2002年2月20日

 小泉改革を問う!雇用・いのち・くらし、そして公務員制度改悪
 2002年国民春闘札幌地域総決起集会


替え歌
明日があるさ
〜世の中を変えようバージョン

明日がないさ明日がない
小泉改革には夢がない
いつかきっと 今年はきっと
 だれもが気づくだろう

明日がある 明日がある 明日があるさ

会社をつぶした奴がいる
会社に残ったオレがいる
あせってばかり あせってばかり
雇用は守れるか

明日がない 明日がない 明日がないさ

能力賃金は暮らしこわす
チームワークもずたずたに
これはキケーン かなりキケーン
闘いをつよめよう

明日がある 明日がある 明日があるさ

ある日突然倒れた
どうしてオレはここ(病院)にいるんだろう
家族のため? 自分のため?
命は闇の中

明日がない 明日がない 明日がないさ

近頃の公務員はとよく言うけれど
議員官僚よりだいぶまし
まずはじめに やめさせよう
癒着の政・官・財を

明日がある 明日がある 明日があるさ

明日があるさ明日がある
私たちには夢がある
いつかきっと いつかきっと
よくなってくれるだろう

明日がある 明日がある 明日があるさ

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