総務省統計などで働く「九条統計の会」
昨年は戦後60年という節目の年を迎えました。組合では8月に被爆地「広島・世界大会」に参加者を派遣し、戦争の恐ろしさや原爆の悲惨さを身近に感じてきました。平和活動に熱心な広島の若者は憲法9条を広めるために、Tシャツに「9」という数字を自分でつけて着て、「9」にはどのような意味があるのか疑問をもった人に、憲法9条の良さを伝えていると聞き、その発想のすばらしさに感激しました。
以前から組合内で統計の職場にも「九条の会」をという声があり、2005年9月に「9条統計の会」が発足しました。統計局、統計センター、統計研修所に勤務する者であれば誰でも加入できます。組合員以外でも、憲法9条を守り平和を願う人たちに加入してもらいたいと思い、組合とは別の組織として活動しています。主な活動は毎月6日または9日に行われる「核廃絶のための署名活動(6・9行動)」に参加していることです。
靖国神社「遊就館」を見学
「9条統計の会」が発足する直前に組合員が、靖国神社の展示資料館である「遊就館」の見学に誘ってくれました。報道等を見て靖国神社は特殊な所である印象を受けたため、見学できる資料館があるとは思っていなかったことから、とてもよい機会を得ました。「遊就館」に入る前に、隣にある靖国神社も見学しましたが、それ自体は普通の神社と何ら変わりないという印象を受けました。「遊就館」の中に入ると、入り口にあるゼロ戦の大きさに圧倒されました。展示物がとても多いことと、上映されているビデオは1時間近くもあり長いため、もっとゆっくり時間をかけて回ることができたらよかったと感じました。
他の「九条の会」と交流、学習を深めたい
現在は会員が少なく会長も空席で、事務局を中心に活動していますが、他の「九条の会」などの学習会等に積極的に参加して学習を深め、憲法9条を改悪させない気持ちを多くの人に伝えて広げられればと思っています。そして「九条統計の会」独自の活動が見つけられれば、幸せなことだと思います。
国公退職者九条の会
●結成1周年を記念し4月28日に学習交流集会
-「九条の会」アピール賛同者3494名に-
「国公退職者九条の会」は今年の4月で結成1周年をむかえます。この間とりくんできた「九条の会」のアピール賛同者は、4月17日現在、3,494名に達しています。
結成1周年を記念しての「学習交流集会・記念講演会」を多数の参加で成功させ、現役国公労働者の皆さんと相呼応して、憲法擁護の歴史的な大運動の一翼を担って奮闘しあいましょう。
ご参加をお待ちしています。
■国公退職者九条の会「学習交流集会・記念講演会」
◇日 時 4月28日(金) 17:30~交流集会 18:30~記念講演 20:00~交流・懇親
◇会 場 商工会館
◇記念講演 改憲策動のねらいと新段階~自民党新憲法草案から国民投票法案へ
(渡辺治・一橋大学教授、「九条の会」事務局)
勤通大で学習して、憲法の「語り部」に!
●「憲法特別コース」1,200名超える!
国公労連開講式 単組・在京支部から43名参加
国公労連では、「憲法特別コース」の受講目標である「組合員の1%≒1,000名」を2月17日に突破して以降もペースが落ちることなく、現時点で「1,200名」に到達。
このうち東京では国公労連や各単組の本部役職員128名と在京組織の役員50名が受講。
今後中央本部の受講生を中心に全国で憲法学習と憲法闘争をリードしていく必要があるため、3月17日、霞ヶ関の商工会館で「開講セミナー」を開催、43名の受講生が参加し、堀口委員長の開会挨拶に続いて労教協の山田敬男副会長から「憲法闘争の意義と課題」のテーマで記念講演を受けた後、憲法制定国会での賛否をめぐる政党対応、「軍隊を持たない国々」とコスタリカの現状評価、「構造改革」推進と改憲策動の一体的な関係について質疑討論がありました。
最後に山瀬副委員長がまとめと行動提起をおこない、これまでの取り組みの典型例として「全国網羅型」「拠点集約型」「爆発波及型」「自由放任型」「地域主導型」などを示しつつ、全単組・全県国公での底上げにむけた取組強化を訴えました。
(「勤通大推進ニュース」No.14より転載)
●憲法を学び職場と未来を語り合おう
「3カ月に1回スクーリング」確認~大阪国公開講式
大阪国公は3月2日、勤通大「憲法特別コース」の開講式を大阪市内で開催しました。
労働者教育協会の田辺崇博先生が「憲法を学び職場と未来を語り合おう」と講演しました。「憲法学習には2つの側面がある。それは『憲法改悪を阻止する学習』と『憲法を職場・地域・暮らしに活かす学習』であり、これを統一させる学習とたたかいによって『憲法の力』が発揮される」「憲法は私たちの日常生活に大いに関係があり、国民に多くの権利を保障している『国民の権利宣言』である」と語り、それぞれの職場で学習を行い「対話の力」を養うことの大切さを強調しました。
「九条の会」の作り方もレクチャー
続いて、各単組から憲法学習のとりくみを報告。全司法大阪支部は「憲法は9条だけではなく、基本的人権など大切なことがたくさんあるので、職場では『九条の会』とせず『憲法の会』とした。学習を中心にとりくみを継続し、会の輪を広げていきたい」との発言がありました。
全国税・全国税OB・全税関OBの仲間も「九条の会」を結成し、緩やかな運動をしていることの報告や、「『九条の会』はどういうふうに作るのか。登録の手続きがあるのか(答え:とくに登録手続きは必要ありません。仲間同士で結成し、学習や宣伝・署名など自由なとりくみを行います)」などの質問もありました。
最後に、すべての受講生が無事終了できるように、大阪国公主催で3ヶ月に1回(6月2日・9月1日を予定)のスクーリングを行うことを確認しました。
九条の会
●草の根の運動交流へ高まる期待
これまで開かれた各県、地域レベルの「九条の会」交流集会では、どれだけ広く賛同者を広げるか、どのように創意ある活動を継続するか、など豊かな経験が紹介され、「感動した」、「展望が開かれた」などの感想が多く出されています。このような交流の場が全国規模で開かれることへの期待が高まって、事務局には全国の草の根からの参加申し込みが寄せられつつあります。
こうした状況を受けて、交流集会実行委員会は4月10日、第3回運営委員会を開きました。会議では、あらためて全国交流集会の意義を確認し、交流集会の開催を全国の地域・分野の「会」に知らせきる活動をさらに強めるとともに、当日の運営には府県の「会」の参加を求めること、交流集会終了後に青年の集いを開くことなどを話し合いました。
【事務局からのお知らせ】「九条の会」メール・マガジンの発行を開始しました。送信希望者は、「九条の会」web画面で申し込んで下さい。
「九条の会」全国交流集会は6月10日(土)日本青年館で開催します。参加者は各地・各分野の「九条の会」の推薦のある方です。実施要綱はホームページを参照してください。
「九条の会」ホームページ http://www.9-jo.jp/
労働組合情報
●憲法と私たちの安全を考えるつどい
陸・海・空・港湾20団体主催 750人参加
陸海空港湾労組20団体は3月25日、東京で「憲法と私たちの安全を考えるつどい」が開催されました。
「中立の13労組でつくる憲法改悪反対労組連絡会が協賛、750人が参加。評論家の佐高信さんと坂本修弁護士が講演し、改憲反対運動の強化などを訴えた。
佐高さんは1977年に横浜市で起きた米軍機墜落事故の遺族の手記が最近出版されたことを紹介し、『軍隊は私たちを守らず危険しかもたらさないことがよく分かる』と指摘。こうした本を通して、憲法問題は難しいという人にも憲法改悪の危うさを伝えようと述べた。
坂本弁護士は、自民党の新憲法草案について自衛隊を米国の戦争に参加させるのがねらいとし、『憲法が暗殺されようとしている』と指摘した。世論調査で6割が9条改正に反対していることなどにふれ、『改憲について抽象的にではなく、人生でどういう意味をもつのか国民一人一人に知らせれば阻止できる』と語った」
各労働組合から決意表明
「参加した各労組の代表は『職人は建物を作るが、戦争は建物を破壊する』(全建総連)、『戦争の最初の犠牲者は真実。言論の自由を守ろう』(新聞労連)、『戦時中、気象情報は軍部に集中させられ、自然災害が発生しても国民には知らされず被害を大きくした。平和のシンボル、天気予報を守りたい』(全気象労組)、『平和な鉄道事業を守るために改憲反対に取り組む』(国労)などと訴えた」(「連合通信・隔日版」3月28日付より抜粋)
▼今後の予定
■ 「もうひとつの日本と憲法を考える講演と文化の夕べ」