「いのちとくらし、平和を守れ、働くルールと民主的公務員制度の確立を!」をメインスローガンにした全労連の「全国キャラバン行動」は、北海道から東京にむけたコースが、8日に強風吹きつける襟裳岬をスタートしました。
一方、南の九州では、長崎からバトンタッチして、佐賀県のキャラバン行動がとりくまれました。
えりも町・浦河町要請
「『改革』は住民をないがしろにする」と懸念表明
北海道のキャラバン行動には、道労連小室事務局長、北海道国公佐藤議長、道自治労連浦崎委員長・小泉副委員長などが参加、中央からは、公務労組連絡会の石元議長(全教委員長)、国公労連本部岡部組織部長が駆けつけました。北海道での行動は10日までの3日間となります。
スタートとなった8日は、えりも町と浦河(うらかわ)町で、前日に東京から到着したキャラバンカー(国公労連宣伝カー)を使って宣伝行動にとりくんだ後、それぞれの自治体・議会への要請を行いました。
要請団は「『住民に奉仕する公務員でありたい』と多くの公務員が考えているが、現在政府がすすめる『公務員制度改革』は、改革といいながら、天下りの禁止などの国民の声にも、国際労働基準にも従わず、もっぱら政権党いいなりの公務員づくりをねらうものとなっている」と小泉内閣がすすめる公務員制度改悪の内容を伝え、住民の暮らしを守る民主的な公務員制度実現への協力を要請しました。
対応したえりも町の岩本収入役は、「このような公務員制度の改悪が職場からやる気を奪い、団結を損ない、結果として住民をないがしろにすることにならないかと懸念している」とのべ、また、浦河町の播磨助役も、「国の拙速なやり方には大反対だ。全体として国民へのサービス確保をはかりつつ、合意をえながら改革すべきだと考える」と話すなど、要請団にていねいに応対してくれました。
キャラバン隊は浦河町でデモ行進し、地元の住民に「いのち・暮らし・平和」を守る公務員制度の確立を呼びかけ、この日の行動を終えました。
9日は、行動の場所を札幌に移し、全労連熊谷金道議長も参加して、道知事・札幌市長、町村会への要請を行い、夜には大総決起集会を計画しています。
有事法案や労働基準法改悪法案の審議開始など緊迫する情勢のもと、全国の労働者・労働組合に決起をよびかけ、自治体や地方議会に「民主的公務員制度確立」などを要請、共同よびかけを広げるこの全国キャラバン行動に呼応して、全道のすべての職場と地域から大いに奮闘しましょう。
佐賀キャラバン(8日)
「目に見え、音に聞こえる」行動を県内各所で展開
長崎を出発したキャラバン九州コースは8日、佐賀県での行動がとりくまれました。
佐賀では、今回の全国キャラバン行動にあわせて、目に見え、音に聞こえる行動を重視して、街頭宣伝行動を中心にとりくみました。
午前9時に佐賀市内を出発したキャラバンカーは、宣伝テープを流しながら、唐津市、武雄市、鳥栖市、佐賀市の順に県内各市を巡回し、街頭宣伝にとりくみました。
キャラバンカーには、佐賀県労連の久保田議長をはじめ、中央から参加した全教の吉田書記次長など総勢9人が乗り込み、それぞれの市内の繁華街などでキャラバンカーをとめ、代わる代わるマイクを握って県民に訴え、参加者全員でビラを配布しました。
締めくくりの行動として、夕方6時から、佐賀市の市役所前公園で決起集会が開かれました。集会には、地元を中心に70名が参加しました。
集会では、全教吉田書記次長から「公務員制度改革」問題を中心とした情勢が報告され、集会参加者はもちろんのこと、まだ残業中の佐賀市役所の職員も、庁舎内から耳をそばだてて聞いている様子もうかがえました。
この日は、昨晩からの雨が残り、唐津市でのビラ配布は大変でしたが、宣伝行動の最中に、走行中の車をわざわざ停車させてビラを取りにくるドライバーもいて、「目に見え、音に聞こえる」行動の大切さが再認識された1日でした。
以上
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