キャラバンニュース
〈民主的公務員制度の確立めざす全労連
★全国キャラバン行動〉
2003年5月20日《No.15》

発行:全労連・全国キャラバン行動事務局=公務労組連絡会
TEL03-5842-5639 FAX03-5842-5640 E-mail:caravan@komuroso.org

キャラバンを通して公務の仲間の絆つよめる
〜山口(10周年)、広島(結成)で公務産別組織の総会を開催〜
 
 四国から瀬戸内海をわたって、キャラバン行動「西日本コース」は、山口から広島へと入ってきました。
 両県では、あいついで地方公務産別組織の総会が開かれ、キャラバン行動を契機に、広島では新たに「広島公務労組連絡会」が結成されました。

山口県知事へ要請
「申し入れに沿って政府に要請したい」と快諾


 山口県キャラバンは、16・17日の2日間にわたる行動となりました。  松山港からフェリーに積み込まれ、早朝に柳井港に到着したキャラバンカーは、柳井市役所前に停められ、街頭宣伝から行動がスタートしました。
 キャラバン隊は、光市、下松市、周南市、防府市、宇部市をまわり、それぞれの市役所前や駅頭などで宣伝行動にとりくみました。宣伝行動には、県労連の高根事務局長、県高教組の藤永副委員長とともに、中央から国公労連山谷執行委員が参加しました。
 また、この日は、山口県庁に要請し、民主的公務員制度の実現と、「働くルール」確立の2つの内容で申し入れをおこないました。対応した県商工労働部の川尻審議官は、「公務員制度や労働基準法、労働者派遣法は働くものにとって重要な問題であり、申し入れにそって、政府に要請したい」とのべました。
 2日目は、山口公務共闘の川済議長、県国公の原澤議長が加わり、小野田市、下関市、美祢市、長門市、萩市をめぐり、各市で市役所前や商店街で宣伝行動を繰り返しました。長門の商店街では、演説に拍手で応えてくれる住民もいました。
 キャラバンと連動して、同日夕方には、山口市内で山口公務共闘の第12回総会が開かれました。総会では、国公労連山谷執行委員から「公務員制度改革の現局面とたたかい方」と題した講演をうけ、討議を通して、民主的公務員制度の確立を求め、教育基本法改悪に反対してたたかうとともに、国会で審議されている「有事法案」や「労働基準法・労働者派遣法」の廃案めざして運動を強化する方針を満場一致で確認しました。
 山口公務共闘が結成されてから10周年を迎える歴史的な総会となり、同日夜には記念レセプションも開催され、約40名が参加しました。

広島県縦断で宣伝行動
 白衣の署名行動・ナースウェーブとも合流


 全国キャラバン・広島行動は、18・19日の2日間にわたってとりくまれました。18日は、これまで、長年「準備会」となっていた広島の公務産別の運動を、全国キャラバンを契機に正式な「公務労組連絡会」として発足させるため結成総会が開催されました。また、これに連動して開かれた公務員制度の学習会には、県国公、広島自治労連、全教広島など県内公務労組の仲間をはじめ、民間労組からもかけつけ、47名が参加しました。
 学習会では、公務労組連絡会堀口副議長(国公労連委員長)が講師をつとめ、公務員制度改革、労働法制改悪をめぐるたたかいなどを中心に報告がありました。また、全建労の小柳さんから国公労連がたたかっている「権利裁判」にかかわって訴えがありました。
 結成総会では、この間の経過、当面の活動方針などが満場一致で確認され、角田議長(全教)、川后(せんこう)事務局長(自治労連)をはじめ役員を選出し、閉会しました。
 翌19日は、広島県庁・合同庁舎前での早朝宣伝行動からスタートし、堀口委員長はじめ広島県労連の役員は、国民全体の奉仕者から悪政推進の公務員に作り替える「改革」に反対し、地域と暮らしを守るために、民主的な公務員制度確立の重要性を訴えました。
 キャラバン隊は、広島県・県商工会連合会、広島市・市議会・商工会議所への要請行動に続き、東広島市、福山市と広島を縦断し、宣伝、請願・懇談活動を行いました。
 いっせい地方選挙の直後とあって、各自治体の議会は、議長や委員会メンバーの選出に大わらわの状況で、広島県議会も委員会集中審議日とぶつかり、21日にあらためて懇談の場を持つことになりました。
 東広島・福山の両市では、県医労連のナースウェーブ「白衣の連鎖街頭宣伝行動」と合流。駅頭で公務員制度のビラ配布とともに、白衣の署名行動にもとりくみ、県国公共闘・県医労連・県労連の代表が次々と大型宣伝カーにのぼり、住民に痛みを押しつける小泉「改革」をおしもどそう、民主的公務員制度の確立をと元気よくアピールしました。

全労連九州ブロック発
 自交総連福岡・田中さん、ごくろうさまでした!


 キャラバン「九州コース」は、15日の大分の行動を最後に、無事全行程が終了しました。 このコースでキャラバンカーの運転を担当してもらったのは、自交総連福岡地連・西鉄タクシー労組の田中さんです。12日早朝に福岡をたって熊本、鹿児島、宮崎、大分という日程をすべて運転していただいくばかりか、各地で要請行動等にも参加し、各県で仲間との交流を深めてもらいました。
 最後の大分でも時間があれば夜は泊まって交流してもらいたかったのですが、翌日16日には所属組合の団体交渉があるため、やむなく強行軍での福岡帰りとなりました。
 その代わり16日の夜は福岡で開催された国公労連第17回労働学校の夕食交流会に駆けつけてもらい、キャラバン行動に参加した感想として官民共同のたたかいの重要性を力強く報告してもらいました。田中さんの奮闘に心から感謝いたします。(報告:国公九州ブロック伊藤事務局長)

以上

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