発行:全労連・全国キャラバン行動事務局=公務労組連絡会
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東北から引き継いだ全国キャラバン「東日本コース」は、20日に新潟県入りしました。この日をふくめて、新潟では50自治体を訪問しています。 また、東西に長い鳥取県を、米子市から鳥取市へ、日本海の各地キャラバンカーが快走しました。さっそく、鳥取県国公の木浪さん・自治労連県準備会の植谷さんが、深夜に速報をメールで届けてくれました。 新潟県内50自治体へ要請 県庁前では、全労連日下幹事、県国公立石議長らが弁士となり、30名が参加して約600枚のビラを配布しました。また、市役所前では、県労連の目崎議長、佐藤事務局長、県国公の阿部事務局長らが弁士となり、新潟県労連の宣伝カーを使って通勤の人たちに訴えました。ビラの受け取りはいたって良く、「ごくろうさま」と声をかけてくれる人もいました。 その後、目崎議長を先頭に約10名が参加して、新潟市への要請行動にとりくみました。要請団は、政府がすすめる「公務員制度改革」の中身を伝え、公務労働者には成果主義はなじまないことを強調すると、対応した総務部長は「話は理解できる。要請の趣旨はわかった。市長に伝える」と回答しました。 また、新潟県庁への要請では、人事課長が対応し、「人事考課制度は必要だと思う。しかし、政府が検討している制度には問題がある。県としての対応は検討中だ」との話がありました。 昼休みには、新潟市役所前の噴水公園で約100名の参加により決起集会を開き、目崎議長、日下全労連幹事などが情勢報告をかねてあいさつし、終了後は、日銀新潟支店前までデモ行進しました。 この日の行動に先行して、新潟県労連では、5月13日に佐渡島の岩船郡など23自治体を訪問、15日には西蒲原郡、東蒲原郡など25自治体に要請し、議会には「陳情書」を提出しました。これらの行動をあわせると、すでに県内50自治体への要請を終え、残りの市町村も、今後、要請行動を予定しています。 また、要請と連動して、地域の労働組合を訪問し、「連合」加盟の組合をふくめて共同したたたかいを呼びかけています。 鳥取県内で宣伝行動 自治体への要請行動では、自治労連駒場委員長が、政府が関係者と充分協議せずに強引に進めている「天下り」自由化や能力主義の人事管理や、ILO勧告なども紹介し、政府への働きかけを要請しました。 これに対し、米子市総務部長は「市長が交替したばかりなので、みなさんの要請主旨を市長に伝える」と回答し、境港市では助役、倉吉市では収入役が対応して、市長に伝えるとの返事をもらえました。 また、要請では、地方交付税削減にかかわって「地方は地方で悩みをもっている。最低必要なものは住民負担というわけにはいかない」と自治体の率直な悩みも出され、対話を深めました。自治体要請とあわせて、各議会に対しても陳情書を提出しました。 また、並行して、県労連の村口議長、県国公渡辺副議長、自治労連県本部準備会の山根書記長を先頭にした別働隊が、地元選出国会議員事務所を訪問し、要請しました。ある議員事務所では、「サービス残業は問題だ、人の苦しみが分かってない。自分の息子は仕事に疲れて、“何で産んでくれたのか”と言われつらい」などの心境が切々と語られました。 このほかに、米子市は昼、鳥取市では夕方に街頭宣伝行動にとりくみ、キャラバンカーの上では、自治労連鳥取準備会の植谷委員長、県国公の加納議長とともに、中央から参加した自治労連駒場委員長がマイクで訴え、演説を背にして、集まった仲間たちがチラシを配布しました。 JR鳥取駅前の宣伝では、駒場委員長の演説が始まると、駅前で客待ちのタクシー運転手が、ある人は車の窓を開け、また別の数名は車を降りて、キャラバンカーに注目している姿も見られました。 こうして、一日中晴天に恵まれ、無事鳥取での行動を終了したキャラバンカーは、中国地方を駆け抜け、近畿・兵庫へと引き渡されていきました。 以上 ※21日の島根県キャラバンの報告は、次号以降の「キャラバンニュース」で掲載します。 |