キャラバンニュース
〈民主的公務員制度の確立めざす全労連
★全国キャラバン行動〉
2003年5月30日《No.21》

発行:全労連・全国キャラバン行動事務局=公務労組連絡会
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「北陸〜東海コース」が富山をスタート
 〜群馬では労働局へ要請、サービス残業根絶など訴える〜

 日本海と太平洋をむすぶ全国キャラバン「北陸・東海コース」が26日、富山を出発しました。これですべてのコースが出そろい、5月7日からはじまったキャラバン行動も、いよいよ終盤戦をむかえています。
 東日本コースも、群馬県内で2日間にわたって行動を展開。日曜日は、家族連れでこみあうデパートの前で、元気よく宣伝行動しました。

 富山で4コースの行動
 早朝は県内21駅頭でいっせい宣伝

 26日の富山県のキャラバン行動は、県内のJR駅前、富山地方鉄道の駅前の21か所と、富山県庁、富山市役所の2カ所を組合員90名の参加で5千枚以上のビラ配布する朝のいっせい宣伝行動からスタートしました。
 宣伝行動終了後、富山駅前広場でのキャラバン隊の「出発式」を、内山県国公副議長の司会で開会し、寺間(てらま)全労連幹事のあいさつ、佐藤県国公事務局長の行動提起、秋山県国公議長の出発のあいさつがあり、(1)自治体要請、(2)宣伝カーの運行(富山〜高岡)、(3)国会議員要請、(4)労働組合訪問の4コースに分かれて、20名が行動にむかいました。
 国会議員要請は、富山県選出の9名の国会議員全員を訪問し、「公務員制度改革」「国立大学法人化法案の廃案」などを要請しました。各事務所では、「公務員制度改革は、労使の話し合いなど、十分議論する必要性があるのでは」との意見や、国立大学法人化については「国会の場で努力する」との返事などがあり、要請の成果もありました。
 また、今回のキャラバンでは、連合・自治労加盟の県・市職労を初めて訪問し懇談しました。どこの組合も、「公務員制度改革」には関心を持っており、ナショナルセンターが違っても、同じ公務員として、問題意識や要求は共通することに大いに励まされました。市町村合併問題でも意見交換し、お互いの奮闘を理解し合えたことは有意義でした。
 夕方は、富山駅前広場で決起集会を開き、県労連、高教組、県国公の組合員150名の参加により、県労連の小谷議長らがあいさつし、寺間全労連幹事からは情勢報告がありました。各行動班からの報告をうけ、石川県へのキャラバンカーの引き継ぎ式を集会の中で行い、佐藤富山県国公事務局長から石川県国公の世戸事務局長へリレー旗が手渡されました。
 まとめのあいさつを高教組黒田副委員長より受け、小谷議長の団結がんばろうで富山県キャラバン行動を締めくくりました。

 群馬で宣伝行動
 県・市・町の職員から「ごくろうさま」の声がかかる

 群馬県労会議は、県国公・全群教・高教組・福祉保育労・医労連の公務関係労組と準備会議をもちながら、5月7日には公務労組連絡会の黒田事務局次長を講師に迎えて学習会を開くなどして、全国キャラバン行動の準備をすすめ、25・26日に本番をむかえました。
 25日の日曜日12時から、買い物でにぎわう高崎駅西口・高島屋前で、40名が参加した街頭宣伝行動で500枚のビラを配布しました。宣伝カーからは、地元出身の全労連石川幹事をはじめ、県国公・福祉保育労・全群教・高教組の代表が、現場の実態と公務員制度問題を結びつけて訴えました。
 26日は、早朝に群馬県庁および市役所・中之条町役場前での宣伝行動にとりくみました。群馬県庁・前橋市役所前には、建交労など民間労組の仲間もふくめ21人が、通勤してくる県職員・市職員へ1000枚のビラを元気に手渡しました。県庁正面に止めた国公労連の大型宣伝カーからは、早朝に東京から駆けつけた国公労連の山瀬副委員長をはじめ、県国公・医労連・高教組役員の声が力強く朝の官庁街にこだましました。
 また、9市役所と中之条町役場前でも、地区労会議や県国公の仲間50人が1700枚のビラを配布し、「公務制度改革問題のチラシです」と配ると、ほぼ100%の職員がビラを受けとり、「ごくろうさんです」との声もかかりました。
 終了後は、山瀬副委員長はじめ各組合代表の参加で、群馬県庁と労働局への要請行動に入りました。群馬県への要請行動では、対応した労働政策課長と約1時間意見交換し、「検討しみなさんの要望に沿えるようにしたい」との返事ももらいました。
 また、労働局では、各担当部署の5人の補佐がずらりとならび、「公務の専門性の向上や公平・公正な行政のためにも安定した勤務条件は必要。行政サービスの低下や職員の意識の低下につながらないことも重要」などの話もありました。また、サービス残業根絶が大きな課題となっていることも話され、参加者は労働局の奮闘に感謝しつつ、引き続くとりくみの強化が要望されました。
 昼休みには、前橋市のメインストリートで街頭宣伝し、「公務員制度改革は、ひとり公務員の問題ではなく、有事法制による戦争協力を国民に強要する公務員をつくり出すもの」などと、バスを待つ人や昼休みのサラリーマンに訴えました。
 午後からは、全国キャラバン宣伝カーの通し運転をしてくれている建交労東北交通支部の古川さんの運転で、宣伝テープによる宣伝をしながら栃木県に引き継ぎました。
 この日の行動に先立ち、20・21日の両日には、群馬県議会をはじめ12の地方議会に、「民主的公務員制度の確立」「労働法制改悪反対」「最低賃金制度の改善」の3つの問題で国への意見書提出を求めて陳情しました。主に議会事務局長が対応し、説明を丁寧に聞き、重要な問題だとの認識を示しました。

以上


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