発行:全労連・全国キャラバン行動事務局=公務労組連絡会
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全労連は6日、約1か月にわたった「全国キャラバン行動」をしめくくる「集結集会」を、全国から1,000名の仲間が駆けつけるもと、東京都内で開催しました。 集会では、地方からの豊かな経験が報告され、キャラバン行動を通した数々の成果を確信にするとともに、いま、まさに政府がねらっている「公務員制度改革」関連法案の国会提出を阻止し、民主的公務員制度めざしてたたかう決意を固めあいました。 キャラバン行動の成功を力に、閣議決定阻止へ全力あげよう 社会文化会館ホールで開催された「関連法案閣議決定阻止、労働基本権確立、全国キャラバン行動集結−民主的公務員制度めざす6・6総決起集会」には、全国から集まった公務各単産、JMIUなど民間労組の仲間がつめかけるなか、全労連石川芳子幹事の司会により、14時30分からスタートしました。主催者あいさつした全労連「公務員制度改革」闘争本部の生熊副本部長(全労連副議長・JMIU委員長)は、集会の目的を明らかにしたうえで、民間労組でのたたかいの経験も報告しながら、「たたかいに勝利するには、団結と世論と大衆運動の3つが必要だ。とくに、国民世論をどうやってひろげていくかは重要だ。だから、公務員制度でも、住民のために働いてくれる公務員が必要だという世論がつくるれるかどうかがカギだ。大きな構えが求められており、みんなで力を合わせてがんばろう」と呼びかけました。 若井闘争本部事務局次長(公務労組連絡会事務局長)の闘争報告では、1か月にわたる全国での奮闘に敬意を表し、仲間への感謝の言葉をのべつつ、キャラバン行動における各地の教訓と特徴点がしめされました。その上で、「キャラバン行動が初期の目的を立派に達成したことに、大きな確信を持とう。引き続き、『公務員制度改革』関連法案の国会提出を許さないたたかいに全力をあげよう」と力強く訴えました。また、現在、ジュネーブで開催され、闘争本部の坂内本部長、岩田事務局長が参加し、現地で奮闘しているILO総会の模様にもふれ、「憲法と国際基準にもとづく民主的公務員制度実現のたかかいはこれからだ。引き続き、夏季闘争における運動の前進にむけていっそう奮闘しよう」と報告をしめくくりました。 感動あり、笑いあり、確信あふれる地方からの報告 その後、5名の地方代表が登壇し、各地での経験が報告されました。秋田県公務共闘の加賀屋事務局長(秋田高教組)は、「地方選挙の直後で、秋田県議会の新議長に要請。新しい議会への第1号の請願となった」と、県内の69自治体をわずか1日で要請した経験が紹介され、「すべて足で回って請願した。その結果が今から楽しみ」とうれしそうに報告しました。また、大地震の際にもパチンコをしていた副知事が、県民批判の高まりのなかで辞任に追い込まれたことにふれ、「公務員は、清潔であり、頼りがいがあってほしいと県民が願っていることを『パチンコ副知事』から学んだ」として、これからも住民の声を大切にして、民主的公務員制度の確立にむけて奮闘する決意をのべました。神奈川公務共闘の河野事務局長(神奈川自治労連)は、公務共闘でつくった「ジャンボ横断幕」を背にして報告。「10日間、網の目キャラバンにとりくみ、自治体・議会要請、シンポジウムにとりくみ、キャラバンカーが来れば、全県を宣伝行動で回った。神奈川の公務共闘が力を持っていることを確信した。公務員制度問題も、訴えれば、民間の仲間も理解してくれる。夏季闘争では、最賃と人勧を一体でたたかう」と決意表明しました。 5月18日に結成したばかりの広島公務労組連絡会の川后(せんこう)事務局長(広島自治労連)は、「広島に新しい公務労組連絡会が結成されたことを報告します」と声高くのべると、会場からは大きな拍手が起こりました。結成までの苦労や、公務労組連絡会の初めてのとりくみとして6月4・5日に県内の全市町村に要請したことなどが報告され、「まだ生まれたばかりだが、全国の教訓に学び奮闘する」と力強く発言しました。 国公九州ブロックの伊藤事務局長は、九州の各県を代表して報告。「キャラバンカーに使った福岡県国公の宣伝カーは、国公労連の『お下がり』で、坂道では60キロを出すのも大変だった」との苦労話は、会場の笑いを誘いました。「実際に自治体などに要請してみて、自分たちの要求がまっとうなものであることがわかった。ILO勧告までも無視する政府の姿勢こそ異常だ。悪政を推進する公務員づくりを許さないため、キャラバン行動を足がかりにしてがんばりたい」と決意をのべました。 最後は、沖縄県国公の山城議長から、県国公が中心となってとりくんだ県内キャラバンが報告され、「沖縄県議会の議長は、個人的には公務員減らしや評価制度はおかしいと思う。請願は、各政党をまわって説明し、議会で提案できるように説得してほしい」と逆に「要請」されたことが紹介され、また、「連合・自治労の組合を訪問し、いっしょにたたかおうという意思確認ができた。沖縄に公務労組連絡会をつくりたい」と抱負を語りました。 地方からの報告は、そのどれもが確信に満ちあふれるもので、会場からは5人の発言に対して、大きな拍手が送られました。 最後に、石元闘争本部副本部長(公務労組連絡会議長・全教委員長)が閉会あいさつし、「全国キャラバンは、立場をこえて、悪政への怒りを共有でき、それを、共同へと発展させた。ILO総会が開かれているもと、国際労働基準の確立を根拠に国内世論を高めよう。『公務員制度改革』をめぐる緊迫した情勢を職場・地域に伝え、閣議決定を何としても阻止しよう」とよびかけ、参加者は団結ガンバロウを三唱して、集結集会の幕を閉じました。 以 上 |