2002年11月18日《No.120》

家族から地域・民間労組まで対話を積み重ね
ひとり10筆以上の目標を突破〈全通信東北支部〉

 全通信東北支部では、「国民のための民主的な公務員制度改革を求める署名」の100万筆の成功の一翼を担うべく、組合員1人10筆以上を目標に8月からとりくみを進めてきました。
 100万署名の推進は、対話による世論の拡大を重点とし、まず、8月にはお盆・夏期休暇等による帰省を利用した家族・親族への身近な人との対話を進めてきました。
 とりくみを進めた組合員の感想は、家族や知人が中心だったこともあり、本俸マイナスとなった人事院勧告の話題も出され、「給料も下がって大変だね」といった話のもと署名の協力を得られてきたことが報告されました。
 一方では、公務員批判のマスコミの論調や民間の賃金実態のきびしさから「公務員にはリストラがなく55歳になっても給料のダウンがない。公務の職場でも能力・業績主義はあたりまえだ」といった意見も寄せられましたが、政府の進める公務員制度改革がキャリア制度を温存するものであることや、行政サービスの低下につながっていくことなどの影響について時間をかけて説明することにより、署名の協力を得られたことが報告されています。

★団地では前日に宣伝ビラを配布し翌日に署名行動を展開

 つづいて、9月以降は団地署名及び民間労組要請による地域との対話を積み重ねてきました。
 団地署名については、宮城県の県職員宿舎を対象に行いました。署名行動に入る前日には、署名行動に関連した独自のビラを作成のうえ宿舎に配布し、翌日、戸別に署名の協力を求めるとりくみを行いました。
 団地署名の当日は、「ビラを見ました」といって快く署名してくれた方や「私たちにも影響があるのか」と話を聞いて署名してくれた方がいる一方、「制度改革に賛成しているので」と賛同を得るまでに至らなかった方もいましたが、たくさんの署名を集約することができました。
 さらに、仙台市内の民間労組10団体に対し署名の協力要請を進めてきました。私たちの要請に対して、「署名のとりくみを進めるにあたって、職場の代表者会議で趣旨を説明して欲しい」といった話や「私たちの職場でも能力・成績主義が進んでおり、公務の職場に導入されたら一気に加速する」といった話のもと署名に協力が得られました。また、「私たちの職場では組合所属によって昇進の差別があり、これに反対する署名をとりくんでいる。公務員制度改革の評価制度も同じ様な問題点があることからも協力していきたい」といった、相互の署名協力も通じた共闘も広がり、民間労組からは、400筆を超える署名の協力を頂くことができました。
 こうした行動を積み重ねた結果、組合員1人10筆の目標を超える約1400筆の署名を集約しました。残り期間も短いですが、さらに対話による世論拡大のとりくみを進め、署名の上積みを図っていきます。 (全通信東北支部発)

以  上


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