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第１５６回通常国会の最終盤をむかえて、政府・行革推進事務局が、「公務員制度改革」関連法案を今国会に提出しようとする動きが出てきているなか、全労連「公務員制度改革」闘争本部は「昼休み推進事務局前５・２９緊急行動」を実施しました。 緊急のとりくみでしたが、国公労連の仲間をはじめ２００人が参加して、関連法案の一方的な閣議決定・国会提出を阻止し、労働基本権回復、民主的公務員制度の確立、６・６中央行動（全国キャラバン行動終結集会）の成功にむけて、全力で奮闘する決意を固めあいました。 冒頭、主催者あいさつで、石元闘争本部副本部長（公務労組連絡会議長）は、「職場・地域からのたたかいを背景にしたとりくみで、私たち労働組合との交渉・協議をきちんと行い、一方的な閣議決定を行わないことなどを政府・推進事務局に確認させるなど、一定の到達点を築いてきた。しかし、石原行革担当大臣は、５月１６日の内閣委員会で今国会への法案提出の方針には変更がないことを明言し、６月上旬にも閣議決定を狙う緊迫した情勢となっている。きょうの緊急集会を、展開中の全国キャラバン行動と６月６日に予定される中央行動を大きく成功させるための飛躍の場としよう」と呼びかけました。 つづいて、情勢報告に立った岩田闘争本部事務局長（全労連事務局次長）は、「たったいま、推進事務局との交渉を行ってきた。前回４月１５日の交渉で確認した４点−（１）全労連をふくむ労働組合と誠心誠意話し合い、一致点を見いだすために努力する、（２）問答無用で閣議決定を強行しない、（３）労働基本権の議論を切り離さず、お互いに議論できる場をつくる、（４）担当大臣をふくむ政府・推進事務局との交渉へ努力する−にもとづき、あたらめて、政府・推進事務局の対応をただした。春田室長は、『この間のマスコミ報道にはとまどいを感じている。今国会に法案を提出するというスタンスは変わっていない。しかし、いつ閣議決定するのか等の具体的スケジュールは決まっていない』と回答するにとどまった。４月１５日の交渉から、１カ月半も経過しているのに、なんら誠意ある対応は行われていない。しかし、私たちの様々な取り組みで、当初の４月法案提出という政府のもくろみを、いまだ実現させていないことも事実だ。３回にわたるＩＬＯ要請団、１１月のＩＬＯ勧告など、国際的な世論は、日本の公務労働者にも労働基本権を与え、世界であたり前のルールを確立すべきというものだ。そして、今月６日からスタートし全国で展開中のキャラバン行動では、連合の組合や自治体首長との懇談の中でも、天下りの禁止や特権キャリア制度の解消を求める声や、政府の不透明なすすめ方を改めるべきとする声が出されている。マスコミでも日経新聞（５月２６日付）が『一から出直せ、公務員改革』と酷評するなど、私たちの要求は大きな国民世論となってきている」と述べました。 各単産からは、「５月１７日からＩＬＯ要請で結社の自由部部長と話をしてきた。彼は『最大の不満は交渉・協議が誠実に行われていないこと。国際的に批判をあびることは間違いない』と語った。自治労連では、５月１２日付全国紙に『国民の暮らしを支える公務員制度改革を』の意見広告を掲載したところ、“こんなまっとうな公務員もいたのか”という驚きの声が寄せられた。いま有事法制がねらわれ、自治体労働者は国民を戦争にかりたてる先頭に立たされる危険がせまっている。公務員制度と有事法制を通さないたたかいに全力をあげる」（自治労連・三宅書記長）、「競争の原理ほど教育現場にふさわしくないものはない。子どもたちは一定の年齢に達したときに判断ができるように育てることが教員の使命である。いま教育現場にも人事考課制度が導入され、実際の教育の中身に費やす時間よりも、報告文書を書くことに時間を取られているのが現状だ。１月８０時間を超える残業も報告されている。また、教育の本当の理念である教育基本法の改悪がねらわれている。公務員制度改悪とのたたかいと結合して奮闘する」（全教・八巻中執）と、それぞれ決意が表明されました。 参加者全員の怒りを束ねたシュプレヒコールでは、第１０森ビル４階にある推進事務局に向けて、「推進事務局は交渉・協議をつくせ！」「一方的な閣議決定は許さないぞ！」「国際ルール違反の改悪はやめろ！」と唱和しました。 最後に閉会あいさつで、駒場闘争本部副本部長（公務労組副議長）は、「運動には大義と力が必要だ。この大義は我にあり。天下り・新人事制度についても問題ありと人事院総裁が国会で述べている。力の面でもいま全国キャラバンで、国民的な世論を結集するために奮闘している。緊急の打電行動もとりくんでいる。労働法制改悪や有事法案に反対する運動とも結び、公務員制度が政府の意のままに決められることのないよう、引き続く６・６中央行動に向けて奮闘しよう」と力強く述べ、団結がんばろうで緊急集会をしめくくりました。 |
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| （以 上） |
