国公労連は24日、公務共闘・公務労組連絡会に結集し、99年春闘の第3次中央行動にとりくみました。この日の行動は、前日の政府・人事院からの最終回答をふまえ、賃金闘争や国民犠牲の「行革」阻止にむけた新たなたたかいの決意を固め合う場として、人事院・総務庁行動をはじめ、現在、ガイドライン・戦争法案が審議されている国会にむけて請願デモなどを展開しました。 また、この行動の前段にとりくまれた東京国公の昼休み集会には霞ヶ関の職場から1,500名が参加、中央行動とあわせて2,000名の公務労働者が決起する場となりました。 ●戦争法案の成立をゆるすな!悪政阻止に全力
--日比谷や外音楽堂で公務労働者総決起集会を開催--
桜の花もちらほらと咲きはじめ、あたたかい春の陽がさす日比谷公園野外音楽堂で、中央行動のスタートとなる総決起集会が開催されました。 公務労組連絡会の山口議長の主催者あいさつのあと、日本共産党の児玉衆議院議員、全労連の西川副議長から連帯のあいさつがありました。児玉議員からは、ガイドライン法案をめぐる国会情勢などが報告され、重大な情勢のもとであらためてたたかいの強化がよびかけられました。また、西川さんからは、きびしい情勢のもとでも、ねばりづよいたたかいのなかで、全労連傘下のある民間労組では1万円を上回る賃上げ回答がしめされていることなど、99春闘における特徴的なたたかいが報告されました。 政府・人事院からの回答内容を中心にした公務労組連絡会山瀬事務局長の闘争報告のあと、各組合からの決意表明では、「平和を守ることが自治体労働者の責任だ。ガイドライン・戦争法案の成立をなんとしても阻止する」(自治労連)、「不況は子供の教育にも影響をあたえている。いっせい地方選挙の勝利で30人学級などの切実な要求を実現させたい」(全教)など、それぞれの職場の実態をふまえたたたかいの決意がのべられました。国公労連からは森崎副委員長が発言し、調整手当改悪や一時金の切り下げを断固阻止するために全力でたたかうことや、全労連が4月からとりくむ「全国キャラバン」を主体的に成功させる決意を明らかにしました。 ●「調整手当の改悪はじぇったい許さん」と九州から上京 --職場の怒りをしめした人事院前の要求行動--
ひきつづく人事院前の要求行動では、公務労組連絡会副議長である国公労連藤田委員長の主催者あいさつ、新堰事務局次長の闘争報告のあと、2名の職場代表の決意表明がつづきました。人事院が調整手当改悪の姿勢を強めているもとで、緊急に3名の上京団でかけつけた九州ブロック国公を代表して原崎議長が発言、「九州は不況の波で洗われている。このうえ調整手当の引き下げは、景気回復に冷水をあびせるようなもの。3%の手当は、10年分のベースアップにも匹敵する。人事院はいいかげんにしろ!」と、九州の仲間を代表する怒りのこもった決意表明がありました。九州ブロックは、この日の行動のためにつくった「調整手当改悪じぇったい(絶対)反対」とかかれた「横断幕」を持参するなど、手当引き下げをゆるさない強い決意をしめしました。 また、兵庫教職員組合の岩本さんからも、「兵庫県民は震災によって経済的に大きな負担がかかっている。調整手当を改悪すれば、地域経済への影響ははかりしれない。手当切り下げは絶対に許さない」と決意がのべられるなど、人事院前の要求行動は、調整手当「見直し」改悪の阻止にむけた決起の場となりました。
●国公労働者の要求は国民すべてに共通する要求 --定員削減などに反対し、総務庁前で要求行動--
その後、国会にむけた請願デモがとりくまれ、中央行動の最後は、国公労連独自の総務庁前の要求行動となりました。政府が、25%の定員削減をねらっているもとで、総務庁にたいして、国民いじめの「行革」、定員削減の中止を強くうったえました。 主催者あいさつした藤田委員長は、「政府がやろうとしている『行革』について、定員削減や減量化など国民犠牲の内容がいよいよはっきりしてきた。行政サービスの充実など国公労働者の要求は、国民共通の課題でもあることに確信を持ち、全力をあげてたたかおう」と正念場をむかえる行革闘争の奮闘をよびかけました。 小田川書記次長からの定員削減などをめぐる情勢報告のあと、全労働東京基準支部の野村さんが職場を代表して決意表明しました。野村さんは、現場の第一線ではたらく職員として、「労働者保護の本来の目的が忘れられるような『行革』に反対し、職場からたたかいを強める」と力強く決意をのべました。 一日の行動をしめくくって安部副委員長が閉会あいさつし、「『両輪の署名』を軸に、国民犠牲の行革阻止にむけて全力でたたかおう。そのためにも、当面のいっせい地方選挙に勝利し、政治の流れを変える出発点にしよう」とよびかけ、参加者全員で団結ガンバロウ三唱して行動を終えました。
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