※「全厚生闘争団News」第1号(2010年4月5日付、発行:全厚生不当解雇撤回闘争団)を掲載します。
全厚生不当解雇撤回闘争団を立ち上げ!
不当な分限免職処分の撤回と雇用確保を求め人事院へ不服申し立てを行った組合員と、支部・協議会代表など49名が参加して「全厚生不当解雇撤回闘争団」の結団式が3月13日都内で開催されました。
1月18日に31人が不服申し立てを行なった以降、全国で78人の元社保庁職員が申し立てを行っています。全厚生でもその後5名が新たに加わり、現在36人の闘争団となりました。これらは、怒りと勇気をもってたたかいに立ち上がった31人の行動が、大きく影響を与えたものと思われます。
開会挨拶で飯塚委員長は、「立ち上がった多くの仲間の団結と連帯を深め、不当な処分の問題点とたたかいの意義を共有し勝利を目指して共に奮闘しよう。とりわけ、国公法78条の4号による『廃職や過員』による分限免職を適用することは絶対に許されない。国公労働者全体に課せられた攻撃でもあり、国公労連の支援のもとたたかいの輪を広げよう」と呼びかけました。
年金機構発足3カ月を検証する集会を開催
3月26日、安心年金つくろう会は「どうなる?私たちの年金~年金機構発足3カ月を検証する3・26院内集会」を衆議院第2議員会館内で開催し、会場を埋め尽くす87名が参加しました。集会は、今年1月に発足した日本年金機構が「国民の信頼回復」のうたい文句に反して業務が混乱している職場実態が報告され、あらためて経験を積んだ旧社保庁職員の多数の排除や分限免職(整理解雇)の反社会性が浮き彫りになりました。
岸田全医労書記長の司会で始まった集会は、まず主催者を代表して宮垣国公労連委員長が、「年金機構がスタートしたが、職場は混乱し、長い待ち時間、かからない電話など多くの苦情が寄せられている。その原因は525人もの分限解雇をはじめ、2500人もの社保庁職員を排除し、一方で2000人を民間から採用したが経験もスキルも伴っていない。一番求められていることは、525人の処分を撤回し、経験ある職員を正職員として採用することだ。国公労連は3月23日、分限免職の撤回、雇用確保のため闘争本部を立ち上げた」とあいさつしました。
飯塚全厚生委員長は、「職場の混乱は3000人の定数削減、2000人の民間からの採用、525人の分限免職が最大の原因だ。業務終了のタイムカードを押してから仕事を続ける職員が1月だけで3割もいた。2、3月は若干減ったが、そんな状態が続いている」、さらに飯塚委員長は厚労省が年金記録問題に関する旧社保庁職員等に対するアンケート調査の結果にふれ、「年金記録問題が発生した原因として『本人の事情によるもの』が多い。また年金記録回復に向けてとりくむべき方策では、『体制に関するもの』が多いという調査結果からも、業務に精通した職員が不可欠であることが明白になっている」と記録問題解決に向けた根本問題を指摘しました。
分限免職の当事者で、現在人事院に不当処分取り消しの申し立てをしている全厚生中央執行委員の國枝さんは、「機構は正規700人、準職員2000人を募集しているが、懲戒処分を受けた者には応募もさせない。分限免職は決して許さない。撤回、雇用確保、職場復帰めざして奮闘する」と決意を述べ、支援を訴えました。
また、安心年金つくろう会事務局の川村国公労連副委員長が、(1)厚生労働省に年金機構の体制確立を要請しよう、(2)安心年金の確立などの請願署名にとりくもう、(3)5月29日に社会文化会館で開催する「国民の年金権を考える集会(仮称)」を成功させよう、(4)国公労連・全厚生の解雇撤回のたたかいを支援しようと、4点について訴えました。
最後に、榎本婦団連事務局長が「混乱を解決するには、分限免職撤回、雇用確保が一番。女性として、育児休業中に分限免職をするなど絶対許せない」と閉会挨拶をおこない、集会を終えました。
分限免職撤回の支援を訴え
4月3日(土)午後、東京・明治公園で、後期高齢者医療制度はいますぐ廃止!安心の医療実現!4.3大集会」に約1万人が結集。全厚生からは本部、年金機構支部、0Bら7人が参加。全厚生の参加者全員と国公労連本部と共同で、集会開始前の1時間、「社保庁職員の不当解雇撤回闘争にご支援・ご協力をお願いします」のチラシ2千枚を配布し、支援を呼びかけました。
また、3月22日、東京都三鷹市の井の頭公園で「はたらくルールの確立、後期高齢者医療制度は今すぐ廃止」三多摩大集会が開催され、2500人が参加しました。集会では、社会保険庁職員の不当解雇撤回闘争への支援を訴えるビラをプログラムに折り込み、参加者全員へ配布することができました。
全国に広がる闘争団の仲間
北海道、東京と新たにたたかいの輪に加わる人が出ました。沖縄でも、当事者との話し合いの場を持つ段取りになりそうです。1月18日に勇気を持って立ち上がった仲間が、多くの仲間を勇気付け、その輪が確実に広がっています。ひきつづき多くの仲間を激励するとともに、国民の中にも大きく訴えていかなければなりません。みなさん頑張りましょう。
闘争団の仲間、西へ 東へ!
3月12日に国公九州ブロックの人事院九州事務局交渉(出口)に連動させて、昼休み職場集会が開催され、その場に京都で申立を行っている北久保さん、草川さんが社会保険庁廃止に伴う分限免職がいかに不当だったかを訴えたあと、各労組への支援要請行動を取り組みました。愛知県で申立を行った國枝さんも石川県へ支援を訴えに奮闘されました。
闘争団事務局を設置
3月13日の結団式で提案のあった全厚生不当解雇撤回闘争団事務局の設置を京都の仲間が引き受けることとなりました。 当面は、京都国公書記局をお借りして全国の仲間に情報を発信していきたいと考えています。ぜひ、この「全厚生闘争団News」へも記事の投稿をお願いします。
以上