経験者の雇用で信頼できる年金業務を!「安心年金つくろう9.17集会」成功にむけ宣伝
(「国公労連速報」2010年9月8日付【社保庁職員不当解雇撤回闘争ニュースNo.16】)

【とりくみ:社保庁 分限免職】2010-09-08
【北海道国公発】
 北海道国公は9月8日、毎月一回の「一斉ターミナル早朝宣伝行動日」として、札幌駅北口、地下鉄西11丁目駅・西18丁目駅・北24条駅・栄町駅・菊水駅で組合員による宣伝ビラと全労連の労働相談ティッシュを配布し、26人以上が参加しました。
 札幌東年金事務所が近くにある地下鉄菊水駅4番出口交差点には、7時45分に全医労、全運輸航空、全労働、札幌地区労連、ローカルユニオン「結」、建交労(全動労争議団)、道自治労連、北海道国公事務局が集合し、年金事務所職員や地下鉄を利用する労働者、学生などに、「経験者の雇用で信頼できる年金業務を!安心年金つくろう9.17集会」への参加や信頼される年金業務の確立を訴えました。
 
 「集会に参加して一緒に運動しましょう」と市民に呼びかけ
 
 マイクを握った上川北海道国公事務局長等は、「消えた年金の解決、安心して老後をくらせる年金制度をつくってほしいとの国民の声に対し、厚生労働省は社会保険庁を解体・民営化し、年金のプロである経験者を3,000名も排除し年金機構をつくった。機構は要員不足で1,700名を採用したが、『10年経験しないと複雑な年金業務はつとまらない』という職場から1,200名が離職した。年金業務は、混乱が続き年金記録整備にもいまだにスピードアップがされていない。職場は経験者がほしいのが本音です。9.17集会に参加して、国の責任で国が直接年金業務を実施させること、信頼回復へ分限免職525名の撤回と雇用の継続を、一緒に求めましょう」と呼びかけました。
 
 札幌地区労連「労働者が一緒に手を組もう」
 
 宣伝行動には札幌地区労連の仲間も参加し、強風の中「安心して暮らせる年金制度をつくろう」の横断幕を持って、地下鉄出口ではビラを配布しました。
 道行く市民にマイクで呼びかけた湯本札幌地区労連副議長は「民間も公務も雇用や賃金、労働条件の厳しさは一緒だ。労働者が一緒に手を組んで、声をそろえて頑張る時に来ている。社保庁の整理解雇は、年金機構が要員・経験不足で職員に過大な仕事量と難しい問題を押しつけている実態からも、地域の労働組合として問題ありと声を大きくしていいたい。つくられた社保庁バッシングをはね返そう」と述べました。
 
 全動労争議団「経験豊かな労働者を排除するな」
 
 建交労の梅木全動労争議団員は「国鉄の民営化の時も、機関士や技術者等経験豊かな労働者を排除し、経験のない職員を現場に送り出した。現場での知識・経験が引き継がれなく、尼崎での脱線事故に見られるよう安全軽視の会社といわれたのが現実だ。厚労省は年金業務も国鉄民営化のときと同じことを行っている。消えた年金問題の解決を速やかに行い、安心した老後をくらしたいと国民は願っている。その体制を年金機構はつくるべきだし、国は直接の責任で年金業務を運営すべきだ」と訴えました。
 宣伝は、札幌東年金事務所の勤務開始の8時15分まで行い、200枚のビラを配布しました。
 
以上