「3・1ビキニデー」集会に延べ3000人参加

【とりくみ:憲法・平和問題】2013-03-08

 1954年にアメリカ政府が行ったビキニ環礁での水爆実験「ブラボー」から59年目の今年、2月27日の国際交流会議、28日の原水協全国集会そして3月1日の久保山愛吉墓参行動、ビキニデー集会といった「3・1ビキニデー」のとりくみが静岡県静岡市と焼津市でおこなわれました。海外代表・国内からのべ3000人が参加。国公労連も3月1日には全法務や静岡県国公をはじめ全国から約60名の仲間が参加しました。

国際交流集会(2月27日)

 原水協国際交流集会は約120名が参加、海外代表3名と日本の草の根運動の代表が「核兵器のない世界、非核平和のアジア太平洋へ 憲法9条と非核三原則を輝かせよう」をテーマに報告し、全国から参加した人たちの会場発言が続きました。アメリカフレンズ奉仕委員会のジョセフ・ガーソン氏は、国連の潘 基文事務総長の演説の紹介とともに人々の力を築く全力を挙げましょうと呼びかけました。この他グアム平和正義連合のキャマリン・キツグア氏、韓国・「平和共感」研究員・李俊揆氏の海外代表の発言が続きました。日本原水協の代表・高草木博さんは、世界の平和運動が核保有国に対して核兵器の全面禁止の決断を迫り、日本の運動が率先して行動することが求められている、と発言しました。
 今年のビキニデーは2015年の次回核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて、核兵器禁止条約の交渉開始を核保有国に迫る全国的な行動の出発点となります。

3・1ビキニデー原水協全国集会・全体集会(2月28日)

 28日、日本原水協主催の全体集会が開催され、1200人が参加。全体集会と8つの分科会、2つの関連行事が行われました。
 安井正和事務局長(旧全運輸出身)が全体集会で基調報告し、改憲推進の安部内閣が復活し、尖閣諸島や竹島、北朝鮮の核実験など東アジアの緊張が高まる中、憲法9条を持つ被爆国として日本政府にふさわしい役割を果たさせるため核兵器廃絶の圧倒的な世論を築こうとのべました。
 続いて全国草の根で活動する各地の代表が次々と登壇し、多彩な経験を報告しました。武蔵野原水協の菊池さんは2月に武蔵野市での要請で、市長が「北朝鮮の核実験は許されない。核兵器廃絶の署名が必要だ」と語り、署名呼びかけ人になってくれたことを報告しました。

 続いて行われた分科会での参加者の報告をします。

第2分科会「アメリカのアジア太平洋戦略と非核平和の日本の実現」

 韓国とグアムからの海外代表を含め120人以上が参加し、机が足りなくなるほどの盛況でした。原水協からの基調報告のあと、韓国のイ・ジュンキュさんから、北朝鮮の核実験をはじめ朝鮮半島や東アジアの問題について報告がありました。つづいてグアムのキャマリン・キチグアさんから、「グアムは植民地という位置づけで、アメリカの法律は適用されるが選挙権はない。今でも国土の33%が米軍基地なのに、沖縄からの海兵隊の移転などで新たに基地が拡大されようとしている。アメリカは軍備増強計画として100億ドルもの負担を日本に迫っている。日本政府がアメリカ軍を支えている。オスプレイも昨年配備され、沖縄県民の気持ちがよく分かる」などと、グアムと日本の問題が密接に関わっている状況を報告しました。会場からは、2人の海外代表に対して多くの質問が出され、朝鮮半島問題や米軍基地についていかに関心が高いかを物語るもののとなりました。活動交流では、「軍事予算を復興や福祉にまわせ」というとりくみや、非核の運動について、各地からの報告がありました。

第5分科会「被災地支援、原発ゼロ自然エネルギー転換を目指して」
60年たった今も帰島できないロンゲラップ島民


 第5分科会では、省エネや自然エネルギーへの設備投資を増やすことで雇用も拡大したドイツの例、現在の被災地福島の現状の報告、59年前に被爆したマーシャル諸島ロンゲラップ島民(ビキニ環礁近く)の医療調査も含めた実態報告、リトアニアでの反原発運動、エネルギー源をどうする、など現地調査もまじえた報告と今後の課題等について問題提起が行われました。特にロンゲラップ島で被災し、近隣諸島に非難した島民の健康調査で癌が多発している実態、ロンゲラップ島でのおざなりな除染と今も残る放射能汚染、それにもかかわらず帰島を進めようとするアメリカ政府など69年もたった同島に関わる実態は、今の福島にも通じるもので、参加者は一様にショックを受けました。また静岡県評からは静岡県掛川市での公共施設への太陽光発電パネル設置を促進する「市民ファンド」設立が代替えエネルギーの切り札になっていると報告し、市民参加の重要性、そのキーは自治体にあると報告しました。約150人中70名が初参加者でした。

久保山愛吉氏墓参行進、墓前祭

 3月1日の午前9時半から、被災した「第五福竜丸」の母港・静岡県焼津市で「献花墓参行進」、今年最初の平和行進がスタートしました。全国と現地から1500人参加し、久保山氏の眠る弘徳院へ向けて焼津市内を行進しました。
 国公労連からは全法務や全司法、静岡県国公など約60名が参加しました。20年にわたり参加している焼津出身の全厚生の仲間は「20年間、毎年のように参加しています。行進ルートは一部変わりました。3・11以降は参加者が増えています。今後も続けて生きたい」と話していました。

3・1ビキニデー集会

 午後に開かれた「3・1ビキニデー集会」(主催 原水禁世界大会実行委員会、3・1ビキニデー静岡県実行委員会)には1700人が参加しました。
 集会では、女性や青年、被爆二世がアピール署名や、原爆展、被爆体験の継承のとりくみを発言しました。日本原水協が派遣したロンゲラップ島民支援団、島民の健康被害などを報告しました。 
集会の最後には2015年の核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて核兵器全面の禁止の流れを加速するために全国の草の根から行動を広げるよう呼びかけるアピールを採択しました。