戦争法案廃案へ「8・30大行動」で12万人が国会を包囲

【とりくみ:憲法・平和問題】2015-08-30
戦争法案と安倍政権への怒りのコールが響く
~ 「8・30大行動」で12万人が国会を包囲 ~


 国公労連は8月30日、「戦争法案廃案!安倍政権退陣!8・30国会10万人・全 国100万人大行動」(総がかり行動実行委員会が呼びかけ)に結集し、国会・霞が関周辺では12万人が全国から集まりました。
 地方でも、北海道から沖縄まで全国1000か所以上でいっせいに行動がとりくまれ、同じ時刻に戦争法案廃案をコールするなど、数10万人が行動に立ち上がる歴史的な1日となりました。


公務労働者は二度と戦争の奉仕者にならない

 全労連は、「8・30大行動」に呼応して12時から都内5か所で独自の宣伝行動を配置し、戦争法案廃案を訴えました。国公労連は、自治労連・全教などと ともに、JR新橋駅前広場に集まり、ビラを配布したり、シール投票にとりくむなど、戦争法案の廃案を訴えました。国公労連(各ブロック・県国公・単組)か らは80人が参加しました。

 はじめに宣伝カーに立った全労連の根本副議長は、「いま全国各地で戦争法案廃案のうねりが大きくなっている。平和こそ最高で最大の国際貢献だ。今日の行 動と全労連の全国統一行動を成功させ、安倍政権が身動きできないくらい運動と世論を大きく広げよう」と訴えました。

 定期大会で新委員長に就任したばかりの国公労連の岡部中央執行委員長(写真)は、「戦時中、私の祖父はビルマで戦死し、石ころが入った遺骨箱が返ってき た。母も高知で空襲を受けた。戦前の国家公務員は『天皇の官吏(使用人)』として侵略戦争に協力させられた苦い歴史がある。だから、国民の権利を守り、憲 法を守る公務労働者のプライドにかけて、戦争法案は何としても廃案に追い込む決意だ。この国の主権者は国民だ。安倍政権に『ノー』を突きつけるためにも、 これから始まる国会行動に駆けつけよう」と力強く呼びかけました。

「戦後100年」と言えるよう に、いま声を上げるときだ

 同じく新しく就任した自治労連の猿橋中央執行委員長は、「自治体労働者は、戦前は赤紙を配り、国民を戦場に駆り立てた。その経験から、二度と赤紙を配ら ないことを私たちの固い誓いにしてきた。戦争法案は審議が進むほど問題点が明らかになっている。空前のスケールで反撃がひろがり、いまや安倍政権は追い詰 められている。追い詰めているのは国民だ」とのべ、全教の蟹澤中央執行委員長は、「戦争法案反対の『教職員投票』には、5万人が参加した。子どもたちや若 者たちの未来に戦争はない。戦前に逆戻りさせてはならない。30年後に『戦後100年』と言えるように、いま一緒に声をあげて子どもたちに平和を手渡していこう」と訴えました。

 100人が新幹線1両をまるまる貸し切って上京してきた愛労連(愛知)の仲間を代表して鈴村副議長は、「トヨタでおなじみの工業地帯の愛知は、戦中は基 地・兵器工場があったことから、空襲でねらわれて多くの犠牲者がでた。だれもが平和に暮らせる世界をつくるため、憲法9条を守り生かす運動をひろげよう」 と呼びかけました。
 ビラを受けとった市民からは、「私もこれから国会に行きます」と声をかけられるなど、参加者も元気をもらう行動となりました。