国公労働者平和のつどい浦上天主堂にて開催

【とりくみ:憲法・平和問題】2017-08-18
2017原水爆禁止世界大会・長崎大会
被爆マリア像小聖堂で平和を誓う
 
 8月8日、長崎市にあるカトリック浦上教会(浦上天主堂)内の被爆マリア像小聖堂をおかりして、「国公労働者平和のつどい」を開催し全国から32人が参加しました。
 つどいは、長崎県国公の千北(ちぎた)事務局長の司会ではじまり、国公労連中本中執のあいさつのあとに、カトリック浦上教会の深堀繁美顧問(写真右下)から、浦上教会の歴史と被爆体験をお話しいただきました。深堀さんは、14歳の時に学徒動員で三菱造船所にて被爆され、同時にご家族も亡くされています。浦上教会の歴史では、キリスト教への弾圧が繰り返されてきたこと(浦上四番崩れ)をお話しいただきました。また、被爆体験では、深堀さんご自身に被害はなかったのですが、ご自宅が浦上天主堂の裏手にあり、兄弟4人が亡くなられたとのことでした。
 また、信徒の皆さんが30年かけて建築し1925年に完成した浦上天主堂が1発の原爆で一瞬に壊滅、神父2人と信徒の学生24人が亡くなりました。原爆で浦上一帯の信徒12,000人のうち8,500人が亡くなられ、浦上一帯が焼け野原に。浦上出身の北海道にあるトラピスト修道院の神父が、被爆の2か月後に浦上を訪れた際に、瓦礫の中から被爆したマリア像のお顔を奇跡的に発見し、大切に保管されていたそうです。その後、浦上教会に返され、被爆60年の年から被爆マリア像小聖堂に安置されているということでした。
 
 
参加者が平和への思いを語る
 深堀さんのお話の後に、参加者で平和について交流しました。国土交通労組九州航空支部の石井さんは「核兵器禁止条約の名前は知っていたが、開会総会で中身を勉強できてよかった」全司法長崎支部の内田さんは「長崎に住んでいて、みなさんが集まってくれることがうれしいし励みになる。若い人もぜひ勉強して帰ってほしい」全労働北海道支部の高橋さんは「平和行進では北海道-東京コースの礼文島からの出発に仲間も参加した。日本が核兵器禁止条約を批准していないので、批准するように運動したい」全厚生本部の大門さんは「広島大会から参加している。現地に行って体験することが大切。長崎市長が開会総会で核兵器禁止条約を広めていきたいと言っていたことがよかった」全労働岡山支部の小見山さんは「昨年は広島大会に参加し、今年も長崎大会に参加した。被爆体験を聞くなかで、イメージを膨らませながら聞かないと伝えられないと思った。核兵器禁止条約が採択されるとは、10年前は夢の話と思っていた。草の根運動が実現させたと思う。これからも運動を続けたい」など、平和への思いとこれからの活動などが語られました。その後、浦上教会礼拝堂などを見学させていただき、参加者全員で被爆マリア像小聖堂を背景に写真を撮り平和のつどいを終えました。























 
以上