国公職場では、新型コロナウイルス対策として中国武漢からの帰国者への対応や、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号での対応に現場の職員が派遣され、国民の安心・安全を守るために日夜奮闘していますが、不十分な感染防護対策などに対して不安の声があがっています。
国公労連は2月28日に政府と人事院に対して「新型コロナウイルス感染対策」にかかる要求書を提出し、緊急の申し入れを行いました。
具体的には、①新型コロナウイルス感染予防、防護策の徹底、労働環境の改善に万全の策を講じること、②新型コロナウイルス対策業務に従事する職員の健康および安全を確保すること、③職員の子どもが通園・通学する施設および機関が閉鎖された場合の休暇を設けること、④2009年5月の「新型インフルエンザ等感染症により出勤することが著しく困難であると認められる場合の休暇の取扱い」と同様の通知を発出すること、⑤人事異動については柔軟な対応を行うこと、⑥新型コロナウイルス対策にかかる体制と予算を十全に確保することなどを申し入れました。
人事院は「要求の趣旨は承った。各担当部署でも情報収集を行い、必要な検討をすすめる」と回答し、内閣人事局は「時差出勤やテレワークは非常勤職員も対象になることを各省にも伝えている。その他の事項についても真摯に受け止め対応したい」と回答しました。