辺野古新基地建設こそ停止せよ〈沖縄県国公議長・東浜邦章〉
南の島・沖縄は、梅雨が明け、本格的な夏がやってきました。暑いのは気候だけではなく米軍基地をとりまく状況も熱い状況となっています。
任期満了にともなう沖縄県議会議員選挙が6月7日に投開票され、オール沖縄勢力の支持を受けた玉城デニー知事を支える与党が過半数を維持しました。玉城県政は辺野古新基地建設に反対しており、あらためて多くの県民が辺野古新基地建設に反対の意思を示したものといえるのはないでしょうか。
しかし、菅義偉官房長官は8日午前の会見で、県政野党(自民党など)の議席が増えたことにより、「辺野古移設の理解が進んでいるのではないか」と述べ、辺野古新基地の断念どころか、移設工事を進めていく考えを示しました。政府のこの間の対応については、県民投票や県知事選、国政選挙でいくども県民の新基地反対の意思が示されても民意を無視しており、「またか」と思うとともにこうした政治は変えなければと感じました。
そんな政権から驚きの表明がありました。それは「イージス・アショア」配備計画の停止です。河野太郎防衛相は、その理由を「(ミサイル改修の)コストと期間を考えると合理的な判断とは言えない」と述べていますが、そうであるならば辺野古新基地建設こそ直ちに停止すべきです。辺野古の新基地建設は、軟弱地盤の判明で当初3500億円とされていた工費は9300億円と約2.7倍に膨れあがっています。しかも軟弱地盤の改良工事に対応できる作業船もないなど技術的問題も抱えています。工事は長期化し工費もさらに膨らむことが指摘されており、自民党の議員からも見直しが必要との声があがっています。
普天間は不要な海兵隊基地返還のための辺野古ではない
辺野古新基地の問題についてあらためて考えたいと思います。1995年の米兵による少女への暴行事件がきっかけで、1996年に当時のクリントン米大統領と橋本首相が普天間基地の「全面返還」で合意しました。しかし、「全面返還」は撤去ではなく県内移設であることが判明。沖縄県民はこれ以上の基地押しつけは許さないとワジワジーし(頭にきて)辺野古新基地建設反対に立ち上がりました。
ご承知のとおり普天間は海兵隊の基地です。海兵隊についてはアメリカ内でも不要論が度々あがっています。安倍首相は「普天間飛行場の固定化は絶対に避けなければならない。辺野古移設が唯一の解決策だ」と従来の見解を繰り返していますが、普天間基地の撤去、返還のために辺野古新基地が必要ではないのです。このことを全国に広げてください。
沖縄県国公は、平和を求める労働組合として、戦争につながる新基地建設反対、米軍基地の撤去を求めて県内で活動しています。時には、職務として辺野古新基地建設反対の座り込み行動への参加者に対し道路管理の指導を行うなど、複雑な感情を抱えながらがんばっている組合員もいます。
国公労連は、私たちの思いを受け止め、全国に広げる活動として「沖縄支援・連帯行動」にとりくんでいます。今年は新型コロナの影響で残念ながら中止になりましたが、全国の仲間の沖縄への支援を感じており、感謝しています。新型コロナの影響で、集会などができない状況にありますが、今後も、あつい沖縄から米軍基地撤去、平和への声をだし続けたいと思います。
「#検察庁法案改正案に抗議します」ツイッターデモで悪法阻止
国公労連、単組、県国公のツイッターをフォロー・拡散して国民の共感広げ行政体制拡充・増員へ
5月8日、「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグをつけたツイートが爆発的に投稿され、関連ツイートを含め数日のうちに1000万件にのぼりました。コロナ禍で法案に反対する集会やデモができないなか、ツイッターデモという形で国民が声をあげ、悪法をストップさせるという初めての画期的な出来事となりました。
また、国公労連や各単組、ブロック・県国公のツイッターでは、コロナ禍で国民の暮らしを守る国公労働者の奮闘などを発信して共感を大きく広げています。組合員のみなさんも国公の仲間のツイッターアカウントをぜひフォロー・拡散し、国民の共感を広げて、行政体制の拡充・増員を実現しましょう。