「公務員制度改革大綱」の決定反対を求めて総務省を5000人で包囲し、霞が関を騒然とさせた全労連、公務労組連絡会の中央行動(2001年11月30日、東京・霞が関の総務省前)
この日、全国から結集した約5000人の公務員労働者は総務省を包囲した(国公労働者は3800人)。政府は、1府12省体制発足後の行革の中心課題に「公務員制度改革」を位置づけた。その内容は、労働基本権を制約したまま、成果・能力主義に基づく「信賞必罰」の恣意的な人事管理によって行政の中立性を形骸化させるものだった。同年12月に「公務員制度改革大綱」が閣議決定されたが、全労連、連合は公務員制度改革の進め方と「大綱」の内容は、いずれもILO条約違反であるとして提訴した。ILOはこれに対し、日本の現行の公務員制度が87号条約(団結権)、98号条約(団体交渉権)に違反すると断定した。04年12月、政府は行革推進事務局による改革作業を断念せざるをえなくなった。
(国公労調査時報 bT25 2006年9月号)
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