賃金要求と総定員法粉砕を掲げて実施された全厚生本省支部と人口研支部の12・18早朝職場集会=1968年12月18日、東京・霞が関の厚生省中庭
1968年8月、人事院は平均8.0%、3973円引き上げの勧告を行った。政府は8月30日、「総合予算主義(当初予算に計上した範囲で支出する)」をたてに前年同様の8月実施と、3年間5%の第1次定員削減計画を閣議決定した。国公共闘は、勧告後の組合員の要求を集約するため、初めてアンケートによる要求の再組織化にとりくみ、@実施時期5月、最低引き上げ3500円などの統一要求の実現、A定員削減反対、などの課題でたたかうことを確認した。公務員共闘は10月に早朝1時間ストを実施後、12月18に第2波ストを構えた。自民党にはスト回避と総定員法成立の思惑があった。12月14日、自民、社会、公明、民社の国対委員長会議で、勧告実施時期を7月とすることを決め、総定員法は「誠意をもって審議をする」との4党申し合わせを行った(「国公労新聞」69.1.15付)。公務員共闘は12・18統一ストを中止したが、国公共闘は18日に予定通り全国早朝職場集会を実施した。総定員法は翌69年5月に成立したが、国公共闘は総定員法粉砕のため5ヵ月半を全力でたたかい抜いた。
(国公労調査時報 bT46 2008年6月号)
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