「九条の会」5氏のよびかけ人のコメントとともに掲載された国公労連の憲法意見広告=読売新聞2006年11月26日付
2006年11月26日付読売新聞に、いわさきちひろの愛らしい絵とともに「憲法9条が未来をひらく」と主張した国公労連の意見広告が掲載され、話題となった。読売は世界最大の発行部数1,000万部を誇っていた。意見広告には著名人5人の「9条守れ」のコメントも掲載されていた。「九条の会」よびかけ人の井上ひさしさん、奥平康弘さん、小田実さん、澤地久枝さん、鶴見俊輔さんである。
2003年6月に有事立法が成立し、日本を「戦争する国」にする改憲の動きがすすんだ。これに反対して2004年6月、「九条の会」が発足し、草の根の運動がひろがった。しかし2005年11月、与党自民党は結党50周年の党大会で9条改憲にねらいを定めた新憲法草案を決定し、民主、公明などとともに改憲手続き法案制定の動きを具体化していた。
こうした憲法をめぐる情勢のもとで、国公労連は、06秋闘において「戦争する国」を許さないために1,000万世帯に影響を与える「新聞意見広告」職場カンパ運動をすすめたのだった。
(国公労調査時報 bT88 2011年12月号)
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